『ジョジョの奇妙な冒険』スピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』(通称『恥パ』)の見どころ(読み方)紹介です。
『恥パ』はアニメ化を希望されている意見もよく目にしますが、ドラマCDとかもいいかもね~。
※以下よりネタバレがございますのでご注意くださいませ。
アニメの『ジョジョ』第5部は原作では描かれなかったフーゴの過去などのアニメオリジナルが追加されております。
つ~かアニメの5部は原作を本当に見事に補完しており、あたしゃこの世で一番好きなアニメがこの「黄金の風」です。
(スタッフさんディモールト・ベネ)
『恥知らずのパープルヘイズ』の基本情報
原作はもちろん荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」。
小説を担当している作家さん(著者)は上遠野 浩平(かどの こうへい)先生です。
発行日は2011年9月16日。(Wikipediaより引用)
本の形態はハードカバー版、新書版、文庫版、電子版の4パターンあり。
(ご購入の際はどうかご自身の望む形態のものをお間違いのないよう…)
新書版以降の版には、書きおろしの短編である『トリッシュ、花を手向ける』が収録されています。
『恥知らずのパープルヘイズ』の内容は?
『恥パ』の内容は「フーゴとブチャラティたち仲間の過去の交流(回想)」パートと、今回の肝である「フーゴチームVS麻薬チームの戦い」に2分されます。
想像するよりフーゴチームと麻薬チームの)戦闘シーンは少なく(でも魅力的なスタンド同士のバトルは見応えあり)、フーゴとブチャラティたちの過去のやり取りが多めなので、登場するオリジナルキャラとそのスタンドを頭に叩き込んでおけば楽しく読めると思います。
小説のあらすじを紹介している動画やWikiなんかも併用したりしながらね。
(以下の項目からの情報も是非見てね)
ノッてくればあなたもいつの間にか『恥パ』の世界にのめり込んでいるはず。
『恥知らずのパープルヘイズ』の時系列
『恥知らずのパープルヘイズ』の時系列は「黄金の風」本編のラストの後。
静まり返ったサッカーの競技場にミスタから呼び出されたフーゴは、「再び組織(パッショーネ)に忠誠を誓うために、麻薬チームの抹殺任務を遂行しろ」と言い渡されます。
『恥知らずのパープルヘイズ』のキャラとそのスタンドは?
カンノーロ・ムーロロ
フーゴと行動を共にする32歳の男性。『いい人』です。
パッショーネの情報分析チーム。
過去には裏切り者であるリゾットたちに情報を流していたそうですが、内部紛争もここまで激しい中、よくここまでもってこれたなこの組織。
というのも、ソルベとジェラートに最初に情報を漏らしたのがムーロロだったとのこと。そして暗チ(暗殺者チーム)はそのままボスを裏切るルートへ。
スタンドはトランプに手足が生えた小人たちが芝居をしながら情報を教えてくれる能力を持つ『オール・アロング・ウォッチタワー』。
演劇を始める場面では、思わずフーゴも拍手をする一面も。
ピストルズちゃんのトランプ版みたいなものかな…トランプなので枚数分の53体います。
すんごいネタバレになってしまいますが、ムーロロの真の任務は、麻薬チームが追い求めていた石仮面を壊すことでした。
ジョルノは「因縁がありすぎて」石仮面に近づけない、スピードワゴン財団や承太郎に要らぬ危惧を持たれるため。
なので、代わりにムーロロが石仮面のあるオルティージャなる地までやってきた。
なお、ムーロロもかつてはDIOと邂逅しており、初めて「この人にだけは失望されたくない」という感情を抱いたとのこと。
シーラE
フーゴと行動を共にする15歳のスタンド使い。女の子。名前のEは「復讐(エリンニ)」のEで、本名は別にある。
スタンドは『ヴードゥー・チャイルド』で、コイツに殴られた物体には唇が浮かび上がり、以前その傍にいた人物の陰口を聞くことが出来る能力を持つ。
シーラEもまた、ディアボロ(ボス)を裏切った暗殺者チームとボスの親衛隊と連絡役をしていたためにいまひとつ信頼を得られていない。なので、(フーゴと同行して)麻薬チームを倒して身の潔白を証明しなければならない。
フーゴが姉の仇であるイルーゾォを殺したことを知り、命を差し出しても足りないほどの恩義を感じるように。
物語の途中で、もし「裏切る」とか「裏切らない」の岐路に立たされた場合には「ついていけない」と発言し、それにフーゴが反応するシーンがある。
実は組織に忠誠を誓うための任務には、かのサーレーとズッケェロにも言い渡されており、その結果は…。
ジャンルッカ・ペリーコロ
パッショーネに所属するおとこで、ヌンツィオ・ペリーコロさんの息子。
父親であるペリーコロさんが自殺ではないことを見抜いていた。地位的にはミスタの下。フーゴのことは信頼していない。
フーゴたちの任務の進捗をネアポリス中高等学校のジョルノに伝えるシーンあり。
ヴラディミール・コカキ
麻薬チームの一員で、70歳の老人。
スタンドは思い込みを定着させる能力を持つ『レイニーディ・ドリームアウェイ』。
少しでも「死んじゃうかも」などと思ってしまえば本当に死んでしまうというえげつない能力。
麻薬チームの中では一番最初にフーゴたちと対峙して敗れる人物。
その決着はパープル・ヘイズがすべて持ってくのですが、かっこいいので一見の価値あり。
アンジェリカ・アッタナシオ
麻薬チームの紅一点で、14歳。
スタンドは相手を自動追尾して麻薬中毒(しかも末期的な症状)にする能力を持ち、小鳥の姿をしている『ナイトバード・フライング』。(どいつもこいつも物騒なスタンド持ってるな~)
ビットリオ・カタルディ
麻薬チームの一員で、16歳の少年。
剣の形をしてるスタンドの『ドリー・ダガー』は、自分自身を傷つけるとその刀身に映った対象にダメージを7割転移させることが出来る能力を持つが、3割はビットリオがきっちり喰らってしまう。
対決の際にムーロロが「友達になろうじゃあないか」と声をかけるシーンは必見。
マッシモ・ヴォルペ
麻薬チームの一員で25歳。本小説で最後にフーゴが戦うことになるラスボスです。
フーゴとは大学がオナクラ(同級生)で、トニオさんの弟。
スタンドは麻薬を生み出すことが出来る能力を持つ『マニック・デプレッション』。
回想でですがトニオさんと会話するシーンあり。トニオさんにもセリフある。イタリアで話しているのでカタコトじゃあない。
麻薬チームは敵なんですが、暗殺者チームよろしく仲間同士の結束力が非常に高く、そのやり取りを見てると思わず感情移入しちゃうかも。
パープル・ヘイズ・ディストーション
進化したフーゴのスタンド。
成長に伴いウイルスの威力も増したため、他のウイルスをも喰らいつくしてしまう(共食い)。
なので、このパープル・ヘイズちゃんが本気を出せば出すほど、自分のウイルスを共食いしてしまうために相手へのダメージは少なくなるが、逆に言えば本気を出さなければウイルスを共食いすることもないため、相手をたやすく倒してしまえる(ウイルスの威力が保たれるため)。\(^o^)/
ゲーム『オールスターバトルR(ASBR)』でフーゴがカプセルを噛む動作が採用されていましたが、それは本書(『恥パ』)であった描写です。
その他
最後にジョルノが自分のことをフーゴに「ジョジョと呼んで欲しい」というのは、ジョルノが今や組織の頂点(ギャ~ングスタ~)に立ったとはいえ「ボス」と呼ばれるのはディアボロと被るためと〇〇と〇〇したかったためであるとのことです。
ジョルノが『ジョジョ』第5部本編では一度もジョジョ呼びをされていなかったとこを補足する意味でもあるのでしょうけど、なんか感慨深いものがあることには間違いないですね。
新書版以降の書き下ろし『トリッシュ、花を手向ける』には、ある意味ブチャラティに一番近い存在であるはずの人物も登場するので、興味のある方は是非『恥知らずのパープルヘイズ』をお手に取ってみてはいかがでしょうか!
最後に一言だけ…「パープル・ヘイズちゃんは背中から見てもセクシー」
…ここまでお読み下さりありがとうございました!
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漫画『ジョジョ』シリーズは電子書籍版も配信中です。カラー版もありますよ。
アニメ『ジョジョ』シリーズは第5部までは31日間無料トライアルでも全話見放題で視聴が可能です(第6部と『岸辺露伴は動かない』は現在ポイント制)
アニメ『ストーンオーシャン』の12話までのレンタルが開始されています。
『ジョジョ』第3部「スターダストクルセイダース」のOVAもレンタル可能!
第3部のOVAは現在ネット配信がされていないので、レンタルでの視聴がおすすめです。
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