『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフや外伝の作品から、小ネタや裏話を集めてみました!
※『ジョジョ』本編及びスピンオフ作品のネタバレを含みます。
※随時更新予定です!
The Book
億泰の圧迫祭り
億泰と蓮見琢馬のバトル中でのこと。
琢馬が倒れて来た本棚の下敷きになった時に億泰が言ったセリフが
「どうだ、圧迫されてる気分は。今のてめぇは、まさに圧迫祭りってやつだぜ」
(乙一著 『The Book』ハードカバー版 P298より引用)
というもの。
決着がつくかつかないかの、結構緊迫した空気の中での「圧迫祭り」発言、第7部(『SBR』)のことを思い出してちょっと笑ってしまう(笑)
この後、意外過ぎる結末迎える億泰と琢馬のバトルにも注目。
ちょっと微笑ましいシーン
『The Book』は全体的に、本当に救いようのない物語なのですが、著者である乙一さんのユーモアな作風も少し取り入れられたりしています。
オリジナルキャラである双葉千帆と蓮見琢馬のカップルがトニオさんの料理を食べに行って不調を回復するシーンや、億泰の期末テストの結果が「不毛の大地」と表現されているシーンなどw
次に執筆する小説の構想を琢馬から聞かれた千帆は「児童書のようなもの」であるとし、そこからは
「お風呂が、走りだすんです。車みたいに、町中を」
「本当に?入浴中にか?」「そうです」
「それは大変だな」「ええ、大変です」
(乙一著 『The Book』ハードカバー版 P251より引用)
というような、ホントにここから破滅に向かうカップルのやり取りかよ~みたいなおもしろい会話が繰り広げられます(笑)
全編に渡ってコメディチックな『ジョジョ』のスピンオフ作品も見てみたいですね。
飛び出し絵本のような仕掛けや乙一先生のあとがきが読めるのはハードカバー版のみです。
『ジョジョ』第4部スピンオフ『The Book』ある女性キャラに焦点をあててご紹介☆
恥知らずのパープルヘイズ
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ハードカバー版(パープル・ヘイズが正面を向いている表紙)
新書版(デジタル版あり・フーゴが正面を向いている表紙)
ハードカバーと新書の違いは、新書には書き下ろしでトリッシュが登場する短編が収録されていることです。
ズッケェロとサーレーが再登場している
本編である第5部『黄金の風』から、敵スタンド使いのズッケェロとサーレーが再登場しています。
フーゴが今回の任務にあたるのは、「再度パッショーネから信頼を得るため」でしたが、それはズッケェロとサーレーも同じことでした。
麻薬チームと対峙したズッケェロとサーレーの運命にもご注目ください!
フーゴが大学の教授をメッタ打ちにした理由
漫画の中では明かされることがなかった、「フーゴが大学の教授をメッタ打ちにした理由」がこの小説なりの見解として明かされています。
フーゴがその様な凶行に至ったのは、自分のことを大事にしてくれていたおばあちゃんのことを教授に罵倒に利用されたから。これは怒らない方が無理があるかもしれませんね…。
アニメでもフーゴの過去は書かれていますが、本書とはまた教授を殴った理由が異なっています。アニメのDVDもしくはBlu-rayのブックレットによると、フーゴの過去は荒木先生と何度もやり取りを重ねて制作されたのだとか。
アニメでフーゴの過去が描かれているのは12話です。
12話が収録されているBlu-rayおよびDVD3巻のブックレットに荒木先生とのやり取りについて記載されていました。
事件直後、ブチャラティはフーゴに会いに来ていた
上記の事件が発生した直後のフーゴの元へ、ブチャラティが現れるシーンが『恥パ』にはあります。
それは、もちろんフーゴを組織へと導くため。
(フーゴはこのことを「面接」と表現していました 笑)
12歳の頃に殺人を犯してしまったブチャラティは、フーゴにかつての自分を思い重ね、
「(フーゴと自分は)同じ”人殺し”の目をしている。理由はなんであれ、殺人を犯すことにためらいなどない人間の目である」
「お前に更生の目処(めど)はない、だから組織に勧誘する」
と、フーゴは「こちら側」でしか生きられないことを、ブチャラティは告げに来たのでした。
護衛チームで記念写真を撮るシーンがある
フーゴの過去の回想の中で、本編のズッケェロ戦の時にブチャラティチームが記念撮影をしていたことが明かされています。
この写真のイラストは荒木先生により描き下ろしされており、本小説の中表紙に使用されています。(撮影を担当したジョルノは写っていませんが…)
「ヨットの前で記念に写真を撮ろう!」と言い出したのはナランチャ。
ナランチャはアーケードゲームの『ラストサバイバー』でも、勝利時の撮影で「記念写真か!いいねぇ」と言う場面がありますね(笑)
「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですが、かまいませんね!」
…というセリフは有名なセリフですが、この半年後にナランチャが再びフーゴを求めて現れるエピソードが描かれています。
目の治療も終え、すっかり回復したナランチャは、フーゴに「自分を組織にいれてくれるよう」頼みに来たのでした(ブチャラティには反対されていたため)。
元々一番にナランチャを拾い上げたのはフーゴのはずだったのですが、それにしては漫画の中では最初以降このことについての二人のやり取りってなかったので、こうしてスピンオフ作品で触れられているのは嬉しいですね。
ブチャラティとフーゴは幼い頃にすでに出会っていた?
フーゴが13歳の頃、家族で海に釣りへ行った時のことでした。
その時、船に手伝いとして同乗してくれたのが、漁師の息子のブチャラティでした。
二人とも聡明なため、読んでいる本の話をするなどしてすっかり意気投合。
次第に二人は親しい友人関係へと発展する…
…のですが、実はこれはフーゴが敵スタンド使いの能力で見せられていた幻想。
幻想の中では他に、「もしブチャラティたちがギャングになっていなかったら」という描写もあり、アバッキオやミスタ、ナランチャたちが賑やかに日々を過ごす様子を見ることが出来ます。
もちろん、この幻想の中でのアバッキオの職業は〇〇〇ですよ!
ブチャラティが唯一知らなかったこと
本書では、あの優秀なブチャラティがたった1点、他の誰よりも遅れていた「あること」があったと指摘されています。
フーゴやアバッキオ、ミスタやナランチャはブチャラティと出会うことでそれまでの絶望の中から人生が変わるほどの経験をしていますが、ブチャラティにはある人物に出会うまでそのようなことはなかった。
ある人物とはそう、ジョルノ・ジョバァーナのこと。
他の人物がブチャラティに出会ってそう思ったように、ブチャラティはジョルノに出会って初めて誰かに夢を託したいと思うようになったのです。
言われてみれば確かにそうかもな~と思わされましたね、なんか意外ですが、それだけブチャラティがジョルノに出会うまで確立していた人物であるというか。
フーゴとアバッキオが出会い立ての頃のエピソードも描かれていますよ。
汚職が判明した後のアバッキオの元へ、フーゴは事情聴取に訪れていました。
アバッキオが金を渡していたチンピラは、『恥パ』では実は組織の者であり、そいつについての話を聞くためです。
なお、そのチンピラはすでに組織の他のチームの者によって、真夏であるにも関わらず「凍死させられていた」とのこと。ギアッ…。
フーゴも自分と同じく、世間からは見放された存在であることを見抜いたアバッキオ。
それでも、なぜフーゴは前向きに生きていられるのかを不思議に思います。
その理由が組織にあることを見出したアバッキオは、自分もそこへ入ることを決意するのです。
落ちに落ちていたアバッキオが、心のどこかで「光」を探していたことが判明し、胸が締め付けられるようなエピソードではありませんか。
その他
準備中