過去にドラマCD化もされている、荒木飛呂彦先生原作『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。
「第3部(スターダストクルセイダース)のドラマCDでは承太郎も波紋に目覚める」というウワサを小耳に挟み、気になったのでまとめてみました。
波紋と言えば第1部や第2部でジョナサンやジョセフたちの技ですが…?
第3部ドラマCDとは?
そもそも、第3部のドラマCDとはどのようなものだったのでしょう。
第3部のドラマCDは1992年から1993年にかけて、カセットテープとCDの2つのメディアで発売がされたとのことです。
巻数は全3巻で、1巻につき2話ずつ収録されているので話数にすると全6話です。
第3部の原作のエピソード(本当に序盤の花京院戦、J・ガイル戦、DIOとのラストバトル)がドラマCD版にアレンジされているのと、1話のみドラマCD用の完全オリジナルの話が収録されています。
第3部ドラマCD版の声優さんは?
このドラマCD版の声優(キャスト)さんも本ッ当に豪華で…
承太郎→梁田清之さん
ジョセフ→内海賢二さん、納谷悟朗さん(ドラマCD2巻)
花京院→速水奨さん
アヴドゥル→大塚明夫さん
ポルナレフ→山口健さん
DIO→若本規夫さん
J・ガイル→千葉繁さん
ホル・ホース→難波圭一さん
その他、モブ役に高木渉さんが出演されているのも驚き。
イギーちゃんはラストバトルのエピソードですでに…の場面しか出てこないので、鳴き声(しかも1回だけ)のみでの登場です。機械音なのか、誰かが演じられたのかは不明です。
家出少女もドラマCDに登場する(声は吉田古奈美さん)のですが、なぜか名前が「不良少女」になっているんですよねw 不良というところまでではないと思うのですが…w
TVアニメ版の『ジョジョ』は第3部も31日間無料トライアルでも全話見放題で視聴可能です。
ドラマCD版と各キャラの声を聴き比べてみるのも興味深いかもしれません。
承太郎は本当に波紋に目覚めるのか?
注目したいのが、DIOとの戦いの最中で承太郎が死んだふりして心臓の鼓動を止めるシーン。
そこから復活する際に、承太郎が原作漫画にはない、ドラマCDオリジナルの次のようなセリフを言っています。
「無意識化のスタープラチナが俺の心臓に喝を入れた。
鼓動が息を吹き返し、動脈が生命のビートを刻む!」
「ビート」が入った台詞と言えば、第1部のジョナサンなら
「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!おおおおおっ 刻むぞ血液のビート!」
第2部のジョセフになら
「刻むぜ 波紋のビート!」
というものがあります。
なので、ドラマCDオンリーの承太郎の「ビート」という台詞を聴いた人が「承太郎も波紋に目覚めた!」と考えたのではないでしょうかね。
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結論
その後、承太郎は波紋を使ってDIOを倒す…といった展開は残念ながらないです。
ですが、「承太郎が波紋に目覚めた」という考察自体はめちゃくちゃ面白いので、もし本当に承太郎が波紋に覚醒したらどうなるのか、という想像をしてみるのも楽しいかもしれませんね。
このドラマCDは他にも、DIOが第3部であるにも関わらず「貧弱貧弱ゥ」「WRYYY」などと言ってくれたり、なんなら軽く気化冷凍法を使ってくれたりする展開もあってすごく楽しいです。
ジョジョは「ジョースター家の血脈の物語」であることがしっかり踏まえられており、ジョナサンの名もたびたび登場します。制作スタッフさん、わかってくださってるゥ!
あと、原作冒頭のホリィさんが過去の承太郎に話しかけるくだり(「ママにボールを投げて」あたりの一連)も再現されているのですが、ドラマCDのみのオリジナルとしてここに、
「ダメじゃない承太郎、そんなに汚しちゃって!ママ怒るわよ」
というセリフが追加されています。
承太郎に怒るホリィさんが見れるのはここだけではないでしょうか?レアだ…
ここで追加されたのホリィさんのセリフにもう一つ興味深いものがあり、それが
「ねぇ承太郎、今度の日曜、パパが演奏旅行から帰ってくるんですって!」
という、聞き捨てならないもの(笑)
空条貞夫と第6部の承太郎の妻(徐倫のママ)の存在は本当に『ジョジョ』屈指の謎の一つですね。
製作者様の愛に満ちたドラマCDなら、今からでも(第3部以外の部も)どんどん発売して欲しいですよね♪
上記のBlu-ray(もしくはDVD)の巻数には第4部のドラマCDが付いていましたけどねっ。