ふと、「エンヤ姐」という単語を目にし、「エンヤ婆の若い姿を描き合う二次創作の言葉かい?」と思っていたのですが、どうやらそれだけではなさそうでした。
というわけで、調べていくうちにわかったことは、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部『スターダストクルセイダース』のOVA版のアニメにエンヤ婆が若い姿で出て来るということ。
エーウソー、ヤダー、マジー?
これはちゃんと確認せんとな…ということで、『ジョジョ』第3部OVA版をレンタルしてきました。(OVA版は配信されてないんだもんなぁああ~)
これ以降は原作漫画の『ジョジョ』第3部及び、そのOVA版のネタバレがございますのでご注意ください。
エンヤ婆が若返るって言ってる時点でも相当ばネタバレだと思いますが(笑)
若いエンヤ婆が登場する回
若いエンヤが登場するエピソードが挿入されているのはOVA版『ジョジョの奇妙な冒険』DVDの6巻と7巻。
6巻も7巻もがっつり全部エンヤ婆の話です。エンヤ婆好きにはたまらない?
おおっと、ババアの…もとい、原作通りの年配のお婆ちゃん姿のエンヤ婆としてもこのOVA版には登場しますので、熟女派のアナタもどうぞがっかりしないでくださいね。

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若いエンヤ婆はどのように物語に絡んでくるのか
息子のJ・ガイルを失ったエンヤ婆は、まず自分の元にホル・ホースを呼び出します。
この時点でエンヤ婆は若い姿をしており、ホル・ホースも内心はデレデレのご様子。
エンヤ婆の方も最初は落ち着いてホル・ホースの相手をしていましたが突然怒り出します。
その理由は、「ホル・ホースがあっさりJ・ガイルを見捨てて逃げてきたから。」
この辺やその後ホル・ホースが「俺が来た時にはJ・ガイルの旦那はすでにやられていた」と言い訳する箇所は原作と同じですね。
話が進み、エンヤ婆は老女の姿で宿屋の店主のフリをしてジョースター一行を宿に泊まらせる。
それからまた若返ってみせたエンヤ婆は、夜に大人の店でポルナレフと接触。ポルナレフもエンヤ婆を一目見た途端に口説きに入ります。
しかし、正体を明かしたエンヤ婆に便器なめを強要させられるポルナレフ…この辺も原作と一緒。違うのは便器をなめさせようとしているのが若い姿のエンヤ婆であるということ。
その後、エンヤ婆のスタンド『正義(ジャスティス)』の勢いは止まることなく、なんと花京院やジョセフも操られた死体と戦うハメに。
しかも『正義』の規模は順調に拡大し、戦いの舞台は宿を飛び出し町中へ…。
『正義』のビジョンであるドクロが町中を覆いつくすシーンは圧巻の一言ですよ。ブラボー…。
ピンチにおちいる承太郎たちですが、そこで彼らを助けに来たのは意外すぎる人物でした。
以外ッ、それはモハメド・アヴドゥルでした。我々はこの男を知っている…。
そう、このOVA版では、ここでアヴドゥルが承太郎たちのチームに復帰するのです。
エライ早くないか…?(笑)
でも、帰って来ちゃったものは仕方がない(良いことじゃあないの)。
アヴドゥルが承太郎たちを助けに来た時にマジシャンズレッドで出したほのうの炎のアンクや、町中を炎で包み込むシーンもかっこ良かったですよ~。
若返ったエンヤ婆の結末
『正義』はスタープラチナに吸引されて再起不能になります。
この結末も原作と同じなのね…ただ、OVA版ではクソ真面目にこのシーンをやっているので、そのシュールさが笑いを誘ってくれます。
『正義』を吸い込むことでエンヤ婆を追い詰める承太郎に、アヴドゥルが口にした一言は「なるほど」(クソ真面目に)。何がなるほどやねん(笑)
スタープラチナに全てを吸い取られて意識を失うエンヤ婆…
からの、次に彼女を襲ったのは、突如エンヤ婆の身に現れた肉の芽だったッ!
鋼入りのダン(スティーリー・ダン)などもちろん出て来ません。カットされてるやん。
何はともあれ、DIOから見捨てられて息を引き取ったエンヤ婆…。
そんな仕打ちにあいながらも、エンヤ婆は最期の最期までDIOのことを話そうとはしませんでした。そこまでDIOに忠誠を…。
若返ったエンヤ婆の声優さんは誰?
OVA版『ジョジョ』でエンヤ婆を演じられているのは深見梨加さん。
旧作の方の『美少女戦士セーラームーン』で愛野美奈子ことセーラーヴィーナスを演じられた声優さんですね。
私はセーラームーンでは美奈子ちゃん推しなので、エンヤ婆と同じ方と知った今、謎の動悸衝動が止まりません(良い意味で、ですよ!)
深見梨加さんはエンヤ婆が若返った時とそうでない時の(通常運転時の婆)を両方見事に演じ分けられています。
お婆ちゃんの演技もめちゃくちゃ上手くて、すごいレベルの高い声優さんであることを再確認致しました。
ねるねるねるねの声優さん?そちらはTVアニメ版の鈴木れい子さんやがな~
なお、『ジョジョ』の格ゲー『ASB(オールスターバトル)』でのエンヤ婆の声優さんは三輪 勝恵さんで、仗助が知らんと言ってたアニメの『パーマン』を演じてらっしゃる方です。
三輪さんはその『パーマン』で担当している主題歌もあるのですが、歌唱力がグンバツに高く、声がめちゃくちゃ可愛いですよ♡
パーマンは小学生で、エンヤ婆はババア…三輪さんも相当な演技の幅をお持ちの声優さんで、尊敬の念を抱かずにはおられませんね。
なぜ若い姿のエンヤ婆が登場したのか
「なぜ若い姿のエンヤ婆が登場したのか」とはつまり、「なぜエンヤ婆は若返ることが出来たのか」ということですが、残念なことに、その理由は作中では語られていませんでした。なんでだよ…っw
若いエンヤ婆から古い老婆のエンヤ婆に姿が変わるシーンはOVA版でも確認出来たのですが、その方法は謎のまま。
『正義』の能力が「本体を若返らせる」というものに変更されているのか?と思っても、『正義』の能力は原作通りに「穴をあけた相手を操れる」ままです。
能力が追加されている、などといった説明もOVAの中ではないし…このババアも実は波紋の呼吸の使い手なんじゃあないのか?
なんにせよ、なぜエンヤ婆がOVAでは若返ることが出来たのかという真相は闇の中…考察好きには絶好の考察ネタかもいえるかもしれませんがね。
その他(OVAと原作の違い)
上記までにもOVAと原作の漫画の違いをお話させて頂きましたが、興味深い変更点をいくつかもう少しここでご紹介させてください。
1つ目は、エンヤ婆が敵スタンド使いであることを承太郎が見抜いた方法です。
OVA版では、承太郎はモクを吸って、その煙で「スタンド使いはこの煙を吸うと鼻に血管が浮き出る」とか言い出します。
あれ?それは原作ではキャプテン・テニールの時に使った小芝居では…。
原作で承太郎が宿帳に「Q太郎」と書くトリックは、OVA版では採用されていませんでした。
なぜ…Qちゃんがマズかったのだろうか。
OVA版での違いのもう1点は、エンヤ婆を倒した後、すぐに承太郎たちはエジプトへ到着することです。
すぐに到着するというか、エンヤ婆戦後に霧が明けてふと見れば、そこはエジプトでした。
原作ではエンヤ婆戦後の後はまだラクダや潜水艦(しかし、どちらもトラブルでやられる)に乗らなくちゃあならないのだが…大胆な変更がここに施されていました。
その実、ここから続くOVA版DVDの8巻では、イギーが出て来るンドゥール戦に突入致しますもんね。
まとめ
OVA版の『ジョジョの奇妙な冒険』の作画もすごく良くて個人的には大好きです。
パッと見ではキャラはみんな劇画の顔をしているの、その点がこのOVA版をカタい印象にしているかもと思いがちですが、主要キャラはみんな思っている以上に表情豊かですよ、承太郎以外は(笑)
いや、承太郎はキリっとしてるのがデフォルト(基本)だからさ…。
OVA版の承太郎も、「ジャンプする際もポケットから手を出さずにこなす」等、とてもかっこいいです♡原作のイメージを壊さないようにしてくれているんだなぁと。
ただ、その作画の性質上、承太郎が実年齢より上に見えることもしばしばあるんですよ(笑)
濃い顔が画面に映った時には、思わず「お前、本当に高校生か?」と思う時も…w
第8部(ジョジョリオン)に登場するつるぎちゃんに、周りがみんなこの濃ゆい承太郎にしか見えないようにされたら、ちょっとキツいかも…(笑)
そんなところで~。
ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。
あなたのエンヤ婆ライフに少しでもお役に立てれば幸いです。
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