荒木飛呂彦先生原作『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の、衝撃的な最終回(ラスト)以降のキャラクターたちのその後を勝手に考察(予想)しました。
※以下の項目からは『ストーンオーシャン』のネタバレがたくさんありますのでご注意下さいね!
『ジョジョ』第6部のラストとは?
メイド・イン・ヘブンの発動により、地球の時は加速。
主要キャラはエンポリオを残して全滅、宇宙の『一巡』に巻き込まれて次の地球へとたどり着いてしまう。
そこは全ての人類が次に何が起こるのかわかり、『覚悟』のできている理想の世界(『天国?』)であるとプッチは言う。
プッチはエンポリオを始末するために追ってやってきた。
ここで一度、プッチは時の加速を停止する。そのままであると、次にエンポリオが起こすことは、前の世界と同じで「プッチから逃げ切る」未来であるからだ。
しかし、エンポリオは徐倫から託されていたウェザーのDISKを自分に挿入してプッチに対抗。
ここでプッチは再び時を加速させる。
が、ウェザーの潜在能力によってプッチはエンポリオにとどめを刺されてしまう。
ここでまた一つ、宇宙は終焉を迎えた模様。
次にエンポリオが立っていたのは『グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所』と書かれたバス停の前だった。
そこにかつての仲間にどこか似た人物が次々と現れて、共に新たな場所へと旅立っていくのでした。
引力、即ち愛(ラブ)!!
『ストーンオーシャン』はこれにて完結です。
『ストーンオーシャン』は打ち切りなのか?
少し話がズレますが、『ストーンオーシャン』は打ち切り作品なのでしょうか?
打ち切りじゃないやい、と言いたいところなのですが、そう言い切れないのは私が当時の週刊少年ジャンプ(WJ)の状況を全く覚えていないからです…。あの頃は私は遊戯王に夢中でした。
(『遊戯王』=カードという印象だけで高橋先生の死を茶化そうとする人達や、その部分ばかり無理矢理取り上げるメディアが許せないです。カードバトルももちろんですが、以外の漫画の部分もすごく面白いのに…悔しいです。画力も最終回まで高いままで魅せてくれました。高橋先生のご冥福をお祈り致します。)
それでも打ち切りという噂がささやかれてたりするのは、第6部の結末がキャラ全滅に加え地球絶滅エンドという、見方を間違えればややヤケクソ気味なものと取れてしまうからではないでしょうか。
また、漫画『ストーンオーシャン』の最終ページは、徐倫たち主要キャラが勢ぞろいしたイラストです。
最終ページでキャラクター(今後連載が続いていたら出る予定はずだった人物も含めてw)を集結させるのは、打ち切り漫画あるあるなワケでして…。
それが『ストーンオーシャン』を打ち切り漫画っぽく見える理由として助長させているのではないかなぁと。
それでも私は『ストーンオーシャン』が打ち切りであったとは思ってませんけどね。
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各キャラクターのその後
『ストーンオーシャン』のラスト数ページからの設定を元にして、各キャラのその後を私なりに考察してみました。
エルメェス(仮)
エルメェスと同じ魂を持つキャラは名前が登場しないので(仮)呼びで失礼致します。
紙幣しか持っていなかったために、それを崩すためにバスから途中下車したエルメェス(仮)。
エンポリオを「小僧」呼ばわりした上に、バスが行ってしまったのは彼のせい、と責任転嫁しています。
頭には(第4部の鋼田一とは別の)Superflyのボーカルの方が髪が長かった時につけていたような紐(ヒッピーバンドというそうです)を結わえています。
一巡前のエルメェスも頭に何かつけているのですが、こちらのものとはまたちょっと異なるもののようですね。
「グリーン・ドルフィンからの脱獄囚とでも思ったのかな」「知らない人の車には乗っちゃダメってうちの姉ちゃんが言ってた」というセリフから、この世界ではエルメェスの姉(グロリアの魂を持つ存在?)無事な上、エルメェス(仮)も刑務所のお世話になるようなことはしてない模様です。良かった。
このことはおそらくアイリンたちも同じことがあてはまると信じたいです。
エルメェス(仮)の台詞で一番引っかかるのが、アナキスに向かって放たれた「ケープ・カナベラルにも寄ってもらうからな!」という一言。
なんのために?どうして一巡後の世界でもケープ・カナベラルに寄る用事があるのか、めちゃくちゃ気になる。
第6部の最後はかつての仲間が集結して新たな度に旅立っていったとどこかで見たことがあるような気がするのですが、もしかしてここから最終決戦の地にいきなり向かう展開が…?いやいや、さすがにその説は突飛か。
じゃあ逆に考えるんだ(Byジョージパパ)、ケープ・カナベラルから新たな奇妙な冒険が始まるのだと。始まっちゃってもいいやと。
アイリン
エルメェス(仮)と同じく、バスに乗りっぱぐれたエンポリオに優しく自分たちの車に乗るように声をかけたのが、徐倫と同じ魂を持つ存在であると思われるアイリン。
震えるエンポリオに自分の上着を脱いでかけてあげるなど、一巡前のやや男勝りな徐倫の部分より、元々徐倫の持つ女性らしさも兼ねた優しさの面の方が強調されている印象です。
それは強気に振舞うような相手(敵スタンド使いとか)もいないからかもしれないですね。
徐倫にとっては「雨の日」と「車で移動」というワードが並ぶのは良い印象ではないと思われますが、アイリンの場合はそういうジンクスもあてはまらなさそうです。
ボーイフレンドのアナキスと、これから「父さん」に会いに行くとのこと。
その父親さえ許してくれれば、アナキスと結婚するかもしれない…アイリンはさらっと言ってますがコレ、結構緊張感漂っている状況じゃあないですか?
アイリンの方にはジョースター家であることを象徴する星型のアザが…「こりゃガチで(徐倫)お姉ちゃんだ」といわんばかりに驚愕してみせるエンポリオ。
アナスイとアイリンの結婚をたぶん一筋縄ではいかなさそうな父親さえ許してくれれば、いずれは二人の子供も生まれるでしょうよ。
そうすればその子の左肩にもたぶん星型のアザは現れるわけで…我々の知らないところで、『ジョジョの奇妙な冒険 第x部』なんてのが始まっているのかもしれない。
ところで、アイリンの「父さん」というのはもちろんあの人(と同じ魂を持つ人物)ですよね?
承太郎も何事もなく健在そうで、良かった良かった。
平和なこの世界では嫁さん(徐倫の母)と離婚することもなく、もう一人くらい妻とオラオラしてて徐倫の妹か弟が存在するかもしれない。その子もたぶん、(空条姓の)ジョースター。
アナキス
羽のついたスナフキンみてーな帽子をかぶって登場したのは、アナスイと同じ魂を持つと思われるアナキス。
前世と同じく、どこか鼻につく態度がムカつく感じですが、言ってることはガソリン代や食費と乗車賃の等価交換の交渉で、なんだこいつ悪い奴じゃあないじゃん。
相変わらず徐倫(アイリン)にはメタ惚れのようで、ウェザー似のヒッチハイカーのこともアイリンに言われたから車を止めてあげた模様。
結婚前からすでに尻に敷かれています。
アイリンとアナキスの子が生まれればジョースターの血筋と言いましたが、苗字はアナキスのものになってしまうのか…。じゃあアナキスがアイリンに婿入りして空条(仮)アナキスになれば万事OKよ。
って、アナスイもナルシソの方が名前であったように、もしかしてアナキスも苗字だったりするのかしら。
あと、これは考察とは全く関係ありませんが、アイリンとアナキスと打ってるとごっちゃになって「アナキン」になってしまう時があります…思いも知れないところで謎の新キャラを爆誕させてしまった。
ウェザー・リポート(仮)
最後の最後に、嵐の中のヒッチハイカーとして登場するウェザー・リポート似の彼。
一巡前と違って不幸が重なっていない世界だとしたら、赤ちゃんの時の入れ替え(嬰児交換)も行われておらず、ペルラやプッチとも普通に仲の良い双子と妹として接しているのかな。
そもそも、プッチが滅んで生まれたこの世界で、プッチと同じ魂を持つ人物は存在するのかは不明ですが。
記憶も失うこともなさそうなこの世界でのウェザーは単に自分探しでもしているのかもしれない。そこからヒッチハイクを通してアイリンたちと出会い、新たな冒険につながっていくのかも。
エンポリオ
エンポリオは前世とか生まれ変わりではなく、一巡前のエンポリオ本人なので…。
新たな世界にやって来て一発、彼はバスに発車されて悲しそうにしていましたが、バスでどこに向かうつもりだったんでしょうね?
行く当てがないからとりあえずバスに乗ろうとしたのかもしれませんが…。
なんにせよ、ひとりぼっちなんて悲しすぎるので、アイリンたちと出会えて(再会できて)本当に良かった。
プッチとの最終決戦のことも、いつかはアイリンたちに話したりするのかなぁ。
もしかしたらエンポリオ以外にも一巡前の記憶を持っている存在がいて、その人と引かれ合ったりしてるのかも…。
まとめ
集結した仲間の中にフー・ファイターズ(F・F)がいませんが、彼女(彼)はあそこで降って来た「雨」であることはよく色んなところで考察されていますね。
もしくは、案外エートロの生まれ変わりの双子の妹もしくは弟として別の場所で誕生しているのかもしれない。
他の6部のキャラのその後も考察しようと予定しておりましたが、キリがなさそうなのでこの辺りにしておきますね。
考察してわかったことは、第6部の、『ジョジョ』の物語はあそこで終わってはいないということ。そりゃ第7部や第8部があるじゃん、て言われそうですが、そうではなく、第4部や第5部の最終回の後も何かしら物語は続いているような感じがするでしょ?それが第6部にもあるってことで…うまく説明できなくてすみません。そんなところです。
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