今回は荒木飛呂彦先生原作『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」で、よく読者の間で話題になる「仗助の恩人」の話です。
雪の日に助けてくれた人とは?
仗助の憧れの人が登場するエピソードは「漫画家のうちへ遊びに行こう その⑦」で、カラー版であれば第7巻に収録されています。
岸辺露伴が初登場するエピソードの中で、康一が仗助から以前聞いた話として露伴たちに打ち明けたのが以下の内容でした。
仗助は4歳の時、突然原因不明の高熱に倒れて50日間生死をさまよっていた。
これは第3部で承太郎たちがDIOを倒す旅をしていた時や、億泰の父親が肉の芽をDIOに植え付けられた頃と一致するとのこと。
(また荒木先生によると、吉良吉影が18歳の時に初めて殺人を犯し杉本鈴美を殺害した時とも同じ頃であるとのこと。ジャンプリミックスより)
仗助の母親である朋子は仗助を病院へ車でつれて行こうとしたが、その日は杜王町18年ぶりの大雪の冬の日で、車輪が雪に取られてまったく動かなくなってしまった。
救急車を呼ぼうと公衆電話を探すも、その周囲は農道であり、あと1、2キロは民家のない場所だった。
「家で救急車を呼ぶべきだった」と嘆く朋子ですが、そこに一人の少年が現れました。
学ランにリーゼント頭をしたその少年の顔はよく見えませんでしたが、青アザや切り傷があり、くちびるからは血がにじみ出ていたのが朋子には車越しにもわかっていたようです。
思わず警戒をした朋子ですが、少年は仗助が病気であることに気付いており、学ランを脱ぐと何のためらいもなく、車の後輪に敷いてみせたのでした。
学ランを敷いた車はアクセルを踏むと動き出し、それで仗助は一命をとりとめることができたのです。
後に朋子はこの学生を探しましたが、ついにどこの誰であったかはわからずじまいであったとのこと。
車の中で熱にうなされながらもこれらの一部始終を見ていた幼い仗助は、自分を助けてくれた学生のことをヒーローだと感じたのでした。
成長した仗助がリーゼント頭をしているのはこの時の学生に憧れてであり、そのため頭をけなされるとプッツンとくるのだそうです。
仗助を助けた学生は誰?
このエピソードは第4部の物語の中盤で描かれていますが、最後(最終回)まで仗助を助けた学生の正体は明かされることはありませんでした。
エピソードの中で描かれている学生の姿は学ランにリーゼント姿で、まさに第4部で高校生の仗助そのもの。
そのため、読者の中には「未来からタイムスリップして過去にやって来た仗助が、高熱で苦しむ自分を救いにきた」と考える人もいるようです。
しかし、当の荒木飛呂彦先生ご本人は、「あくまで仗助の思い出」であると、タイムスリップの説を否定しているとのことです。
アニメの声優さんは?
『ジョジョ』第4部はアニメ化されており、もちろんこの学生が登場する回もあるのですが、学生のセリフはなんと字幕で表現されていました。
つまり、声優さんは用意されておらず、無声映画のような演出がなされているのです。
ロマンティックな手法ではありますが、これによって謎もより深まってしまったような…w
アニメ『ジョジョ』シリーズは第5部までは31日間無料トライアルでも全話見放題で視聴が可能です(第6部と『岸辺露伴は動かない』は現在ポイント制)
その他
学生の正体の謎については、第4部のスピンオフ小説『The Book』でも触れられていて大変興味深いです。
『JOJOnium(ジョジョニウム)は第3部までのキャラクター秘話が毎巻掲載されていますが、こちらの発売が第4部以降も発売されていれば、仗助の憧れの人についても荒木先生が語ってくれたかも…?
漫画『ジョジョ』シリーズは電子書籍版も配信中です。カラー版もありますよ。
アニメ『ジョジョ』シリーズは第5部までは31日間無料トライアルでも全話見放題で視聴が可能です(第6部と『岸辺露伴は動かない』は現在ポイント制)
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『ジョジョ』第3部「スターダストクルセイダース」のOVAもレンタル可能!
第3部のOVAは現在ネット配信がされていないので、レンタルでの視聴がおすすめです。
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