『ジョジョの奇妙な冒険』第7部と第8部に登場する人物の死亡理由(死因)をまとめました。
普通に読んでいるだけではわかりにくいと感じる部分もあったので、自分の中で整理するためにもまとめようと思いました。
以下、ネタバレにご注意ください!
『ジョジョ』第9部「The JOJO Lands」は2023年2月17日発売のウルトラジャンプ3月号から連載開始です!
第7部のキャラの死亡理由
ジャイロ・ツェペリ
この大統領との戦いでジャイロはスタンド『ボール・ブレイカー』を開花させる。
それによって次元すら突き抜ける鉄球の『黄金の回転』の1撃目はヴァレンタイン大統領に直撃成功。
しかし、2度目の回転は大統領の『ラブトレイン』の「光のヒビ」に削り取られてしまったため、「真円」を描くことができなかった。
「楕円球」となってしまった鉄球では大統領にダメージを与えることはできず、逆に『D4C』から致命傷を与えられてしまったジャイロは再び鉄球を手に取ることができないまま落馬(絶命)。
ジョニィの脳裏には、それまでのジャイロとのレースの回想がよぎっていた。
この辺りのエピソードは第7部の21巻に収録されています。
(表紙の花はジャイロへの手向けの花なのでしょうか…。)
ディエゴ・ブランドー(Dio)
1度目
列車の中での戦いの最中、大統領のスタンド『D4C』は「『何か』ではさむことで『別の次元』に移動すると言うことに気付いたディエゴ。
ならば大統領が何かにはさまって逃げる前に(逃げる隙を与えず)『えぐり出す』(即死させる)ことで倒してしまおうと考える。
(「お前の肉を切り裂いて臓器を床に出して並べてやる」というセリフがめっちゃ情念こもっててコワイ)
しかし、大統領は「水滴と床面」をはさむというディエゴにとって予想外の展開で別の次元へと逃走。
そして戻って来た際には、別の世界から大統領を2人連れて帰ってきていた。
3人の大統領VSディエゴな状況に陥るが、そばにいたホット・パンツが自身のスタンド『肉スプレー』で、ディエゴの姿を大統領に変化させる。
これでは本物の大統領たちも、自分たちの中でどれがディエゴなのかわからなくなる。
大統領たちが戸惑っている中、ディエゴは大統領を一気に2人即死させる。
再び1対1に戻る大統領とディエゴ。
列車の外へと飛び出し、ディエゴが大統領に致命傷を与えるが、大統領は列車の車輪にはさまり別の世界へと逃走。
残されたディエゴは列車に胴体を真っ二つに切断されて絶命。
最後まで「大統領に勝ったのは自分だ」と豪語していた。
(ジョニィが「Dioが死んだ」と確認しているシーンがある)
(上記のエピソードは第7部の19巻に収録されています)
2度目
第7部の本当に最後の最後のこと。別の世界の、『THE WORLD』をスタンドに持つディエゴの死ですね。
『タスクACT4』の「無限の回転」をジョニィ自身にぶつけることに成功したディエゴは、ついに『遺体』をシェルターに収納する時が訪れる。
『遺体』をロックしようとした瞬間、ディエゴの前に現れたのはルーシー・スティールだった。
ルーシーが持ってきていたものは、ディエゴの1度目の死体から切断した彼の生首。
大統領が「同じ2つのものが出会えば消滅する」と作中で言っていた通り、自分の首と対面を果たしたディエゴはその場で死亡。
首だけになっての活躍が描かれた『ジョジョ』第1部のラストとは対照的に、第7部の最後では「首以外をなくして倒れている」描写がなされていたのがなんか印象的。
上記のエピソードが収録されているのは、第7部の24巻。
第8部のキャラの死亡理由
虹村 京(にじむら けい)
最終戦にて康穂から連絡をいて、その時同じ場所にいたTG大学病院の定助の元へ奪う。
(この時康穂は定助の状況がわかっておらず、虹村京に連絡を取り、それで自分に厄災が発生すれば「正解に近づいている」と考えた?
厄災を逆利用し、『ペイズリー・パーク』の検索の力も使ったのかも)
定助と『ワンダー・オブ・U』の戦いの中に乱入し、『ボーン・ディスウェイ』で明負悟にダメージを与えることに成功。
この時、定助のしゃぼん玉が凍る演出がめっちゃエモいです。『ボーン・ディスウェイ』は氷属性のスタンドだから…(笑)
(その凍った玉が院長にぶつかる=ダメージを与えた)
しかし、院長への攻撃はイコール厄災をぶつけられるということ。
虹村京はここでダメージを与えた際に折れた院長の杖が目にブッ刺さり絶命する。
「何しにきたの」と思われると悲しいので補足すると、虹村京は康穂からかかってきた電話を定助に渡している。
その後、この携帯越しに定助は透龍を打ち破るので、かなり重要な役割を虹村さんは果たしたことになると言えよう。ホントに…。
豆銑 礼(まめずく らい)
ラスボス『ワンダー・オブ・U』戦にて。
明負悟院長(透龍)のスタンド『ワンダー・オブ・U』は「追って来る者に厄災をぶつける」能力である。
が、豆銑は自身のスタンド『ドギー・スタイル』で院長まで距離を縮める。
院長まであと2㎝、1㎝…そして、ついには首根っこをつかみながら、院長へ攻撃をしかけた。
しかし、全身に負傷を負ったのは豆銑の方だった。
定助は院長を削って攻撃する用に「高速回転させたシャボン玉」を隠して飛ばしていたのだが、なぜかそれが襲ったのは豆銑の方であった。
定助はこのシャボン玉について「コントロールしていた」というが…やはり、院長を襲おうとしたため、「厄災」の力が発生し、しゃぼん玉の攻撃は豆銑の方に発動してしまったのだろう。
豆銑はおさげを2つ結ったヘアスタイルが特徴的だったが、片方は攻撃を受けたことで引き千切れてしまった。
かくして絶命した豆銑であったが、死の間際に「定助のしゃぼん玉は、実は『線』が高速回転したものである」ことを伝えて散る。
そしてその後、定助はそのしゃぼん玉はつまり「この世にないもの」であり、「だからこそどんな厄災をも越えていける」と気付き、それを用いた「ソフト&ウェットゴービヨンド」の攻撃で見事『ワンダー・オブ・U』を撃破。
豆銑さんも第1部のツェペリさんや第2部のシーザー、そして第7部のジャイロのように(アラ全員ツェペリ家だわ)、主人公に何かを「託して散って逝く」存在であった。
「人間のどうしようもないところで起こる厄災に、我々はどうやって立ち向かっていくのか?」という避けようのない現実について荒木先生なりの答えが描かれた作品が『ジョジョリオン』であると思う。
東方 常敏
追って来る者に「厄災」をぶつけてくる透龍の『ワンダー・オブ・U』に立ち向かおうとしたために死亡。
爆発したヘアスプレーのノズルがいつの間にかその身に刺さっており、そこから大量出血して息絶える。
常敏の身に落下した「ロカカカの鉢」は、それはこれまで常敏がおこなってきた「黒い行為」の罪の重さを表しているのだろうか(なんつって)。
常敏のしてきた「黒い行為」とは、かの田最環(ダモカン)のクリーニング屋とグルになっておこなっていた資金洗浄であるとか、そのことをユスりに使って近づいてきた笹目 桜二郎とその愛人・喜谷 真亜子(通称「マコリン」)を殺害したことであるとか。
その殺人について追及されてしまったがために、実父である東方 憲助にまで手をかけてしまった。
このあたりのエピソードは第8部の24巻に収録されています。
『ジョジョ』シリーズはアニメ第5部までは31日間無料トライアルでも全話見放題で視聴が可能です(第6部と『岸辺露伴は動かない』は現在ポイント制)