2022年5月28日、金沢会場での「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が閉幕しました。
最終日にはなんと、荒木飛呂彦先生ご本人もご来場されていたとのこと!
荒木飛呂彦先生が原画展におられた…!!
— とんぺてぃーず たかしろ (@washi_ya_washi) May 28, 2022
サインをいただけた、、、#ジョジョ展 pic.twitter.com/XS4SsymtKx
(ツイート主様の許可を得て掲載させて頂いております、ありがとうございます!
とんぺてぃーず様、どうかDB芸人ばりに『ジョジョ芸人』を世に浸透させて下さいね♪)
さて、荒木先生の原画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」は2018年8月24日の国立新美術館からスタートしました。
東京、大阪、長崎、金沢を巡回して下さり、数多くの方にその感動を与えてくれた荒木先生の原画展を、簡単にで申し訳ないのですが、概要をまとめさせて頂きたいと思いました。
よろしければ是非最後までお付き合いくださいね。
「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」東京会場
会期:2018年8月24日(金)から10月1日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
国立美術館で漫画家さんの個展が開催されたのは荒木先生が手塚治虫先生に続く2人目であられるとのことです!
この展覧会のために描き下ろされた新作大型原画のタイトルは『裏切り者は常にいる』というもので、2m×1.2mの全12枚からなる作品でした。
荒木先生によると、この作品の狙いは「作品を見ている私たちの現実世界とキャラクターの世界の一体化」とのことで、同じ空間に我々と『ジョジョ』キャラを存在させてくれることにあったとのことです。なんて嬉しいコンセプト!ボヘミアン・ラプソディーもビックリですね。
描かれた12枚の絵の中のキャラとスタンドはカーズ、山岸由花子、東方定助、ソフト&ウェット、スティッキィ・フィンガーズ、D4C、ウェザー・リポート(本体もスタンドも)、ハーヴェスト、吉良吉影、ハイエロファントグリーン、ザ・フール、キラークイーン、イギー、空条承太郎、スタープラチナ、ペイズリー・パーク、ザ・ワールド、DIO、ジャイロ・ツェペリ、ブローノ・ブチャラティ、広瀬康穂、空条徐倫、ストーン・フリー。
これらのキャラは読者の人気を意識したわけではなく、シルエットや髪型、ファッションなどがかぶらないように選ばれたそうですが、「承太郎とDIOは象徴的な人物」として最初に入れられたそうです。
等身大の絵を描いていると、顔や体をなでるように筆が動くそうで、何千回も描いてきたキャラクターがいっそう愛おしく感じられるとお話されていました。
荒木先生のこれまでの原画展についてを網羅した「JOJOnicle」では、「例えば徐倫は顔の大きさが本当に人間の女の子と同じくらいなので、色を塗っている時はメイクをしてあげている雰囲気になってくる。彼女が目の前にいる感じがして徐倫がさらに好きになってくる」などといった興味深いお話をインタビューで答えていてくださっていましたよ。
また、先の12枚の『裏切り者は常にいる』の絵の中には12人のキャラクターと12体のスタンドが描かれているのですが、荒木先生がなぜ「12」という数字にこだわったのかについても、「JOJOnicle」の中でお話してくれていました。12は素数じゃあないですね
JOJOnicle 荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 クロニクル (愛蔵版コミックス)
DIOの背景の色が少し濃くなってしまったと話される荒木先生が可愛らしいと思いました!(笑)
また、東京展のキービジュアルに描かれたのは「自分の中では最高のキャラ」と荒木先生がおっしゃられる空条承太郎。
スタープラチナを従えこちらにビシィッとポーズを決める承太郎の後ろには富士山が描かれていました。
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「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」大阪会場
会期:2018年11月25日(日)から2019年1月14日(月)
会場:大阪文化館・天保山(てんぽうざん・海遊館の隣)
お話によると荒木先生は、これまで大阪には「和歌山に行く時に乗り継ぐくらいでしか来たことがない」とのことなのですが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで第3部のアトラクションが開催された時(2017年夏)も訪れられなかったのでしょうかね?
(余談ですが、つい先日も若い男の子がUSJのこの『ジョジョ』アトラクションの時にお土産で販売されていた「イギーちゃんが承太郎の帽子をくわえているマスコット」をぶらさげているのを目撃して嬉しくなりました)
メルセデスミー大阪ともコラボレーションされ、『ジョジョ』の特徴の一つである擬音を車体中に貼り付けた『ドドドカー』や(エコーズact2のようだ…)、カフェではコラボドリンクが提供されていました。
大阪展のキービジュアルは悪のカリスマ・DIO。
東京展のキービジュアルである承太郎とは対のコンセプトになっており、承太郎は「昼」、DIOは「夜」を描かれているそうです。
DIOは「なんで承太郎に負けたんだろう…」と考えにふけっている図だそうですよ!
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「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」長崎会場
会期:2020年1月25日(土)から3月29日(日)
会場:長崎美術館 企画展示室ほか
長崎でも展示会が開催されるきっかけになったのは、コアな『ジョジョ』ファンの方なら知らない人はいないと思う、荒木先生の初代担当さんである椛島良介氏のおじい様(椛島勝一氏)が長崎市出身の挿絵画家であったからだそう。なんともすごい縁がここに…!
(椛島さんはおじい様の絵を長崎のこの美術館に寄贈されたとのことです)
長崎と、続く金沢展では、尾形 光琳(おがた こうりん)の『燕子花図』(かきつばたず)をモチーフに新たに展示会のキービジュアルが発表されました。
こちらに描かれたキャラクターは、先の『裏切り者は常にいる』を描かれた際に泣く泣く入れることが出来なかった、いわゆる『裏メンバー』が選出されているとのことです。
長崎展のキービジュアルに描かれたキャラはジョルノ・ジョバァーナ、ワムウ、東方密葉、東方常敏、ファニー・ヴァレンタイン、ポコロコ、サンドマン、リサリサ、プロシュート兄貴、リゾット・ネエロ、メタリカ、トリッシュ・ウナ、ジャン・ピエール・ポルナレフ、シルバーチャリオッツ。
ワムウは良く見るとスニーカーを履いています!!
超像可動 「ワムウ」『ジョジョの奇妙な冒険 第2部』 約170mm PVC&ABS&ナイロン 塗装済み可動フィギュア
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「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」金沢会場
会期:2020年4月25日(土)から5月23日(土)
…予定からの、当時の世の中の状況を鑑みて延期、
改め2022年4月30日(土)から5月28日(土)
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA
同時に『JOJO WORLD金沢』も開催されていましたね。
どの会場にも言えることですが、大盛況のまま閉幕していました。
(連日、展示会で販売されているグッズの完売情報が飛び交っていてパなかったです)
延期された合間には第6部のアニメ化が発表されたりもしましたね!
金沢展のキービジュアルに描かれたキャラはストレイキャット、ルーシー・スティール、ジョニィ・ジョースター、タスクACT1、田最環(ダモカン)、エルメェス・コステロ、キッス、花京院典明、エンリコ・プッチ、ホワイトスネイク。
「本当は金沢用に金箔を貼りたかったけど」とは、お茶目な荒木先生の弁。
金沢では、金箔メーカーの「箔一」さんが『ジョジョ』各部主人公の「金箔ソフト」や「コンパクトミラー」を販売して展示会を盛り上げてくれました。
コンパクトミラーに至っては追加生産して通販でも取り扱ってくれたという、箔一さんの神対応っぷりが発揮されていました。おかげで私もジョルノくんのコンパクトミラーを予約することができました(笑)
超像可動 『ジョジョの奇妙な冒険 第五部』ジョルノ・ジョバァーナ 約160mm PVC&ABS&ナイロン 塗装済み可動フィギュア
まとめ
以上ここまで、私の拙い文章力ながらも、2018年からスタートされた「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」についてまとめさせて頂きました。
荒木先生が与えくれた感動は、これからも多くの方の胸に残り、時には「勇気」としてその背を押してくれることもあるでしょう。
荒木先生、そして展示会に関わって下さった全ての関係者様、本当にありがとうございました!
ここまで読んで下さったあなたにも、大きな感謝を!
それでは!
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