世間では批評が真っ二つに分かれる作品『ちびしかくちゃん』。
その魅力などの見解を、個人的ではありますが今回まとめてみました。
以下の記事もどうぞ!

『ちびしかくちゃん』を検索してはいけない理由
画像検索してみたところで、特に恐ろしい絵が出てくるわけでもない『ちびしかくちゃん』というパワーワード。
(個人的には『ちびまる子ちゃん』本編の封印作品である「まる子、夢について考える」の画像の方がよっぽど恐ろしいです 笑)
では、なぜ『ちびしかくちゃん』は「検索してはいけない」とされているのでしょうか?
それはやはり、純粋に本家である『ちびまる子ちゃん』のファンの方やお子様が『ちびしかくちゃん』の内容にショックを受けるからではないでしょうか。
正直、私も初めて『ちびしかくちゃん』の第1巻の表紙を見た時はショックでした😅
しかし、実際に『ちびしかくちゃん』を手に取り読んでみると、その評価は一転したのです。
『ちびしかくちゃん』の魅力とは?
『ちびしかくちゃん』の世界は実に理不尽である。
ちょっとしたことで、取り立てて悪いことをしていない、むしろ被害者である主人公のしか子が何かにつけては無理矢理な理由で責め立てられては追い詰められるのだ。
それは、『ちびまる子ちゃん』の世界では理解者の一人であるたまちゃんのパロディキャラ・だまちゃんや、身内である家族にまで。
一例を挙げると、『ちびしかくちゃん』第1巻に収録されているエピソードである第5話(その5)の「【しか子、だまちゃんとけんかする】の巻」にて。
しか子はだまちゃんとの約束に10分遅れてしまう。しかしそれは、お母さんからコンロの火を見ておいてほしいと頼まれたからだった。
それでもだまちゃんの怒りはおさまらない。10分遅刻したしか子をインスタントラーメン以下だの、コンロの火なんて消してくれば良い、さらにはそんなことで足止めをくわらせたしか子の母親のことまで最低だと罵り始める始末。
帰宅したしか子はこのことを家族に伝えるが、遅刻の張本人である本人からも「あたしはしか子のせいで最低な母親になった」と、なんと他でもないしか子自身が怒られてしまうハメに。
次の回でだま子は謝るのだが、だまちゃんとくれば今度は「あたしゃそう簡単に許さないと言った」などと、相変わらず怒り狂っている。
そこの通りかかったぱなまクン(花輪クンのパロディキャラ)が、だまちゃんに豆大福5個をそっと差し出すことで、やっとだまちゃんの気はおさまるのだが…。
再び家に帰り、家族に報告するだま子。
すると、ぱなまクンが関わったことについて、今度は『まる子』の世界では一番の理解者である、おじいちゃんこと友蔵(『ちびしかくちゃん』では友象)から「人の行為にまんまと甘えるなどなんとみっともない孫じゃ」と責められてしまうという…。
どうでしょう、この完膚なきまでの理不尽さは。
でも、ここまで見てみると…正直な~んか笑えてくる部分もあると思いませんか?
『ちびしかくちゃん』は、いわゆるブラックユーモアが鬼才さくらももこ氏によって、ここまで見事に昇華されている作品なのでは…と個人的には思う。
『ちびしかくちゃん』をおもしろいと感じる理由
あくまで個人的な考察ですが、『ちびしかくちゃん』におもしろさを感じる理由の一つとしては、その自由さにあるのではないでしょうか。
現実世界では、ムカつくアイツに一言かましてやりたい、でも言えない…となるのが大抵だと思うんです。
しかし『ちびしかくちゃん』では、善悪の境目も飛び越えて、実にキャラクターたちが思うがままに言いたい放題をブチまけている。
『ちびしかくちゃん』第15話(その15)「【しか子もおひなさまが欲しい】の巻」では、お姉ちゃんがしか子に対して「あたしゃひとりっ子で良かったのに」だの、「こんな家に生まれてくるんじゃなかった」だのとブチまけまくっている。
現実世界でこのような発言が交わされたとすれば家庭崩壊まっしぐらの重い会話だが、『ちびしかくちゃん』の世界ではむしろ…なんというか、清々しささえ感じるのだ。
ところで、同じく「ク〇すぎて逆にせいせいする」作品として、一時話題になっていた『連ちゃんパパ』が該当すると思う(こちらも個人的にネ)。
その徹底した〇ズっぷりに、私は逆に呼吸が楽になっちゃいました(実話)。
こちらもけっして万人受けする作品ではないと思うのですが、興味のある方はチェックしてみては。
もちろん本家である『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』も大好きですよ!

以下の記事もよろしくお願いします~。

