福本伸行先生原作『闇麻のマミヤ』はかの『アカギ』の実質的続編作品!
他の福本作品に劣ることなくおもしろいので、是非ご紹介させてくださいっ!
以下からは『闇麻のマミヤ』第1巻と『アカギ』最終巻(第36巻)を参考にさせていただいています。
ネタバレがございますのでご注意ください!

『マミヤ』の時代設定は?
『マミヤ』の時代設定はズバリ令和。そう、今、現在なうの時代設定なのです!
伝説の雀士「神域の男」こと赤木しげるがこの世を去って約20年後。
(赤木が死んだのは1999年)
『マミヤ』の物語は、『アカギ』にも登場したあの人物の登場からスタートします。
『アカギ』に登場した「あのキャラ」も登場!
『マミヤ』に登場する『アカギ』のキャラとは、何を隠そう「治」のことです。
治のことをみなさん覚えられておいででしょうか?治って、あのソバカスの…(笑)
アカギの生きざまに惚れて、職場をやめてまでアカギにくっついてきたあのキャラです。
『マミヤ』での治は歳を取り、74歳。
「ゼロサム」という名のラーメン屋を一人で経営しています。
(「ゼロサム」という名前の由来は、「治」→「おさむ」→「OSAMU」→「0(ゼロ)SAMU」ということからでしょうか 笑)
『アカギ』の最終巻(36巻)でも治はかな~り久しぶりに再登場し、おそらく多くの読者を驚かせたと思います。(その際に治の苗字も判明)
『アカギ』の最終巻にて治はアカギから「何か商売をしろ」と言われていましたが、今思えばそれは『マミヤ』への伏線として福本先生がすでに考えられていたのかもしれませんね。
なお、治のラーメンの味は、作中でマミヤが評しているのですが…?(笑)
治の元に現れた人物
そんなラーメン屋の治の元に現れたのは、男性地下アイドルグループ「幕末男気組」のメンバー3人。
彼らは事務所やファンであるおば様(通称:魔女)たちからの扱いに嫌気がさし、もう契約を解消したがっている。
(魔女たちは「ふんどしショー」なるイベントの際に「触ってくる」らしい…w)
その問題解決策として採用されたのが、事務所の社長との「闇麻」での勝負です。
事務所の社長に治側が「闇麻」で勝利すれば、幕末男気組は法外な違約金を払うことなく、無条件で事務所から円満退社することができます。
「闇麻」とは?
「闇麻」とは、自分が危険だと思った牌を伏せて出すことができる麻雀のルール。
牌を伏せて出す際には1000点を投げることが必要です。
そして、相手がその牌を見たければ、倍の2000点を出せばオープンさせることが可能。
しかし、伏せた側がそうさせたくない場合は、更に倍の4000点を出せばオープンは防ぐことができます。
このやり取りでたまっていく点棒は和了しないかぎり「プール」し続け(場に貯まり続け)、この点を最終的に誰が取るのかとなってくるのがこの闇麻のキモ。
この闇麻の打ち手に治が呼んだ人物こそが「マミヤ」だったのですが…。
マミヤの正体
『マミヤ』の連載が開始されそこそこ経過した現在でこそオープンにされていますが、マミヤの性別は女の子です。
連載当時は『マミヤ』が連載されている雑誌(『近代麻雀』)ではまるでそんなことがわからない(他の福本作品のように、主人公は普通に男)であるかのように描かれていたので、マミヤ初登場時で性別が発覚した時は、私は「女の子なんだ!?」ってすごい驚きましたね。
単行本1巻の表紙も最初は性別を隠していこうとしている感じが。
『闇麻のマミヤ』、第1巻はKindle Unlimited(Amazonの読み放題サービス)対象商品です。(2023年8月下旬現在)
マミヤってどんなキャラ?
マミヤは少し長めの髪が外ハネになっていて、スカジャンに短パンのスタイルがとっても似合っているキャラクター。
マミヤは治に麻雀勝負を頼まれていても、「ごめん、寝てた」と連絡をしてくるような、マイペースも甚だしい女の子。(しかもLINEのようなもので…w 令和だなぁ)
勝負の場に急ぐためのタクシー乗り場では、先に並んでいた老人に突然ジャンケンを挑んで勝利し、半ばむりやりに順番を交換してもらっています。
ワケがわからないようにしているその老人にマミヤは突然ハグ。
まんざらでもなさそうなその老人は、嬉しそうに「仕方ねぇな」とマミヤに順番を譲っています。
この辺は天然でやっているのか、それとも自分の性別をよく理解して行っているのか…マミヤは少し小悪魔的な部分があるみたい?
治とマミヤの関係は?
寝坊したマミヤが来るまでの間は、代わりに治が闇麻を打つことに。
(『アカギ』でも治がアカギの代わりに打つシーンがありましたねw)
治の麻雀の腕前については、マミヤはタクシーの中から終始心配していました。
そして案の定、勝負の場にマミヤがたどり着いた時には、治は事務所の社長からかなり圧迫されていたのです…。
マミヤが負けた時のとんでもない代償
この勝負で治側が負けたら、事務所の社長に幕末男気組のデビューにかかった費用3000万を支払う契約をかわしていました。
が、こともあろうかマミヤは、「治にそんな金があるわけない」とハッキリ。
じゃあ治側が負けた時はどうすんだよ、と言う社長に、なんとマミヤは
「(負けたら)ヤラせてやる!」
と衝撃の発言!
ここでようやく、『マミヤ』は長らく福本先生が「悪いオヤジ相手に女の子が体を賭けて戦う作品を描きたい」と言っていたことが実現した漫画だったのか…?ということが発覚?
しかしマミヤは「オレ(マミヤの一人称は「オレ」 オレっ娘)が負けることなんて限りなくゼロに近くおきねぇんだけど」とか、「(社長が)勝てればだけどね!」などと、あくまで勝つ気まんまん。
果たしてマミヤは事務所の社長(70歳)に勝って貞操を守れるのか…?
『闇麻のマミヤ』第1巻はこんな感じで、絶妙に気になるところで次巻に続いています。
『闇麻のマミヤ』の現在
『闇麻のマミヤ』は第1部が完結しております。
福本先生が別に新連載を始めてしまったからかな…(『二階堂地獄ゴルフ』)
あれ、他にも連載がストップしている作品があったような…😅
ギャン鬼編でもゴルフやってたネ!『零』のギャン鬼編もKindle Unlimited対象商品です。
(2023年8月下旬)
(すごい余談ですが、私の「後藤」というハンドルネームは『零』の敵キャラ後藤 利根雄様から拝借しております。GOTOU様LOVE。はやくスピンオフを…)
なにはさておき、『マミヤ』は話の合間にちょこちょこ挿入されるマミヤと治のビミョウな関係(?)にも注目して読んでみてはいかがでしょうか!
「アカギのハートを持つJK」というのがキャッチフレーズな『マミヤ』、おもしろいかつまらないかは是非あなたの目で確認してみてくださいね!
(私はマミヤ大好きです!)
こちらはジャンプコミックスの麻雀漫画!!こころなしか表紙の手前にいる男の子はアカギに似ていますね。(やっぱ狙っているのだろうか)
赤木かっけぇ~~~!な『天』の新装版。
『トネガワ』のような高い作画クオリティで『天』もはやくアニメ化してくれ~。
(『銀と金』も…いややっぱ、福本作品すべてアニメにしてほしい)