【ジョジョ】リンゴォはどうしてかっこいいと言われているの?荒木先生の発言も交えて考察☆【SBR】 | コーヒーガムとイチゴのケーキ
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【ジョジョ】リンゴォはどうしてかっこいいと言われているの?荒木先生の発言も交えて考察☆【SBR】

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荒木飛呂彦先生原作『ジョジョの奇妙な冒険』第7部『スティール・ボール・ラン(SBR)』に登場する敵キャラクターのリンゴォ・ロードアゲイン!!

この度めでたく超像可動も決定しました!

ジョジョラーの方にリンゴォの話を持ち出すと、みんな口をそろえていうのが

「(リンゴォは)かっこいい」

というお言葉。

なので、今回はリンゴォのどういった部分がかっこいいかについて考察させて頂きたいと思います!

そんな感じで…『よろしくお願い申し上げます』(リンゴォ風に)

☆同じく超像可動化が大決定した『ウェカピポ』についてはこちら!

【ジョジョ】祝「超像可動」化☆ウェカピポってどんなキャラ?その熱くも泣ける人生や過去をチェック

※以下の項目からは『ジョジョ』第7部『SBR』のリンゴォのエピソード部分のネタバレがございます。

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リンゴォの登場は何巻から?

リンゴォが登場するのは『SBR』の単行本7巻に収録されている#33(第33話)「男の世界 その①」のエピソードから。

果樹園の中でジョニィたちをひたすら迷わせ続けたその目的は、自分を成長させるための公正な果し合いを求めていたことからでした。

大統領とも関わりがあってジョニィたちに襲い掛かってきた刺客の一人ですが、大統領に従ってる理由は他のテロリストたちとはちょ~っと異なったものかも。

リンゴのスタンド

リンゴォのスタンドは時間をきっかり6秒だけ戻すことが出来る『マンダム』。う~ん。

リンゴォは対等な勝負で勝つことにこだわりをもっているキャラなので、作中では自分の方からスタンド能力の説明をしてくれました。

時間に関するのスタンド能力って、第7部までは止めたり戻したり吹き飛ばしたり、さらには加速までしちゃったりする、ラスボスのものだったじゃあないですか。

そりゃリンゴォも強いって言われているわけだよなぁ…。

『ジョジョベラー』に同梱されているSTANDSブックによると、マンダムのデザインは「大リーグ養成ギブスみたいなイメージ」とのこと。巨人の星だ!!

(このような感じでこのSTANDSブックは『ジョジョ』第7部までのスタンドが荒木先生ご自身によって解説されています。第8部は当時の連載時期的に序盤の少しだけ

ジョジョラー必携の書だと思いますので、興味のある方は是非入手してみてくださいね)

リンゴォの過去

リンゴォもかなり衝撃的な過去を持つキャラクターです。

リンゴォは生まれた時から皮膚が弱く、すぐに皮膚を切っては出血するために学校へも一切通えずにいた子供でした。

リンゴォが10歳になったある日の夜に目を覚ますと、そこには見たこともない大男がリンゴォの母親と姉を殺害していました…。

男はリンゴォの美しい肌をたいそう気に入り手をかけようとしてきましたが、もちろんリンゴォは必死で抵抗。

男はリンゴォに銃を奪われて、そのまま殺害されました。

その後、リンゴォは成長していく中で二度と原因不明の出血は起こらなくなっていました。

「なぜ…」と思ってらっしゃる方も多いと思うので補足ですが、リンゴォは男を撃つ前に一度銃を床に落としています。

それは男の方も銃を拾うチャンスが与えられたという、「公正な戦い」を意味するのではないでしょうか。

公正な戦いを行った時に、幼い頃からリンゴォを苦しめていた謎の出血が止まるようになりました…。

この経験から、リンゴォは「公正な戦いこそが不安を取り除く」と考えるようになった様子で、これ以外に生きる道はないと信じるようになった模様です。

リンゴォはなぜかっこいいと言われているのか?

個人的には正直、なぜリンゴォがかっこいいと言われているのか、「男の世界」のエピソードを読んでいてもはじめはあまりピンとこなかったんですよね

(ごめんなさい…どちらかというとその時のジャイロの方にかっけぇってなってました)

しかし、その考えが変わりかけてきたのは(リンゴォがかっこいいと言われているのを理解し始めたのは)、作者である荒木先生自らによるリンゴォに関する発言を聞いてからでした。

こちらの『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド オフィシャルムービーガイド』の中のインタビューを読むと、荒木先生はリンゴォのエピソードは

「女ばかりが強い時代ってのもどうよ」

という、先生が抱く現代の日本社会への憤りを投影して描かれたことを感じ取ることができます。

また、上の項目にもあった『ジョジョベラー』に同梱されている「HISTORY」ブック内での『SBR』当時の荒木先生の担当編集さんによると、荒木先生はリンゴォを描く際に

「次の敵は男尊女卑みたいな奴」

と言ったそうです。

それを聞いて担当さんは、荒木先生は

「現代の男は弱っている感じがするから、強い男の敵を描きたい」

のだな、ということを感じられたそうです。

これらの発言を知って私は「ああ、リンゴォってそういう位置づけのキャラなんだ」と、やっと理解することができました。

漫画の中のリンゴォの発言にも、(ちょっと長いのですがかっこいいので引用させてもらいますね)

「『社会的な価値観がある そして『男の価値』がある

昔は一致していたがその『2つ』は現代では必ずしも一致はしてない

『男』と『社会』はかなりズレた価値観になっている……

だが『真の勝利への道』には『男の価値』が必要だ…

おまえにも それがもう見える筈(はず)だ…

レースを進んでそれを確認しろ……」

(『SBR』単行本8巻 #35(第35話)「男の世界 その③」より引用)

…かっけぇー!そりゃ「かっこいい」って言われてるだけのことはありますわ…。

『ジョジョメノン』でのロングインタビューによると、荒木先生は第7部のキャラはみんな好きだそうですが、特にリンゴォ・ロードアゲインは礼儀正しくて男の美学があり、描いていてよかったとのことです。

リンゴォは先生にとってもお気に入りのキャラだったのですね!

リンゴォの名言

「公正なる『果し合い』は自分自身を人間的に生長させてくれる」「『神聖さ』は『修行』だ」

(『SBR』単行本第8巻#34(第34話)「男の世界 その②」より引用)

「ようこそ……『男の世界』へ……」

(『SBR』単行本第8巻#35(第35話)「男の世界 その③」より引用)

リンゴォといえばこの台詞!

散りゆく中でジャイロに対して投げかけた言葉です。

「公正な戦い」には応じないと見なされたために、リンゴォはジャイロのことを認めていなかったのですが、最後はジャイロに自分の美学を託すかのように語っていました。

この辺もちょっと色々と考えさせられるというか…。

リンゴォのエピソードは終了しても、リンゴォの思考は我々に強烈な印象を残していったため、読者はいつまでもその影を払拭できないでいるというか。

そう考えると、相当インパクトがデカいキャラなんだなって改めて思います、リンゴォって。

その他

リンゴォの声優さんは『ジョジョ』のゲームの「オールスターバトル」や「アイズオブヘブン」では安元 洋貴さんが担当されています。

リンゴォは『マンダム』を使ってジョニィたちに行く道を迷わせてくるのですが、この辺りを読んでいるとリンゴォのその独特な美学について考えさせられることも多く、こっちまでなんつーか、精神的な迷子?になったような感覚に陥らされてしまうような気がわたしゃするよ。

今回紹介した中以上に、『ジョジョ』第7部『SBR』の作中でリンゴォは『男の美学』についての持論を展開しています。

興味を持たれた方は、是非リンゴォの哲学の世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか!

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製本のことで色々言われていますが、各巻に収録されている荒木先生ご自身によるキャラクター制作秘話の読みごたえはバツグンですよ。

あんまし出回っていないこちらのみならではの情報も多く、満足のいくものになっていると思います。

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