※この記事にはジョジョシリーズ全体のネタバレがあります。
スピンオフ小説のネタバレもあります。
『ジョジョの奇妙な冒険』第9部「The JOJO Lands(ジョジョランズ)」に、第4部やスピンオフ作品(岸辺露伴は動かない)では主人公を務める岸辺露伴が登場して驚いた人も多いのではないでしょうか。
作者の荒木飛呂彦先生は、例え人気であろうと、理由がない限りは過去のジョジョの部のキャラクターを安易に再登場させる人ではなかったはず。
(インタビューなどでそう答えられていました。
興味深かったのは「JOJOVELLER(ジョジョベラー)」に付属している冊子の中で先生の担当編集さんがおっしゃっていた、「人気を取ることだけを考えているのであれば承太郎のようなキャラを繰り返し作って出せばいいのに」という発言)
ではなぜ、荒木先生は第9部に岸辺露伴を再登場させたのでしょうか?
あくまで私の推測ですが、
①ジョジョ9部に岸辺露伴が登場した時期と被っていた、実写映画『岸辺露伴は動かない』の宣伝も兼ねて
②第9部は地球の一巡が発生していない世界線である
②についてなのですが、ジョジョ第6部のラストにプッチ神父が巻き起こした地球の「一巡」のせいで人類は新たな歴史に突入。
ジョジョに登場したそれまでの人物はエンポリオ以外は消滅し、徐倫がアイリンになったように魂こそは同じであれど別の存在になったと考えられます。
それなら岸辺露伴もまた、地球の一巡前の姿で登場するのはおかしくはないのではないかと。
第7部「SBR」からは地球が一巡した影響によって、それまでのジョジョの部とは異なる「パラレルワールド」が描かれているとも言われています。
で、続く第8部「ジョジョリオン」も、第7部の主人公であるジョニィ・ジョースターが関わってきたりするため、こちらもパラレルワールドの話であると考えらているのです。
この流れから、じゃあ第9部も第8部の続きかな~と自然に思ってしまうわけで…。
でも、地球の一巡前の存在である岸辺露伴は第9部(一巡後の世界)に登場しました。
となると、第9部は地球が一巡していない世界線についてが再び描かれているのではないでしょうか?
地球が一巡していない世界線とは、つまりジョジョの過去の部と同じ世界線。空条承太郎たちが存在する世界ね。
荒木先生が講演でお話されていた話によると、どうも第6部のあのラストも「ジョジョの中でたくさんあるパラレルワールドのうちの一つの結末」だそうなのよ。
なので第9部は、第6部で地球の一巡が発生しなかった(徐倫たちがプッチの野望を阻止できた)世界の話であるのかも。
そのため、他のジョジョの人物たちも無事で、岸辺露伴も普通に9部に顔出しができる…というのはこじらせすぎた考えかな~、やっぱり🤔
ああでもね、荒木先生は「このミステリーがすごい!」で「第9部の主人公は第8部のジョセフの子孫」だと、The JOJO Landsの連載前にお話されてもいてだな…。
となると、やっぱりジョジョ第9部は「ジョジョリオン」から続いている世界の話で、だったらやはり一巡は発生している世界になるということなのか…?
いかん、こんがらがってきた。後、荒木先生は「岸辺露伴は動かない」と「ジョジョリオン」は隣り合わせの世界」であるとも発言されていました。
なので『岸辺露伴は動かない』の「密漁海岸」(第1巻に収録されているトニオさんが出てくるエピソード)では「東方一族の私有地」なる区域が登場します。
だから、第9部の岸辺露伴は『岸辺露伴は動かない』の岸辺露伴なのかも。
でも、第6部で時の加速が進む中でも締め切りを守っていた漫画家として岸辺露伴の名前が出てくるじゃない?
その様子を見ていると、露伴先生にはメイド・イン・ヘブンの影響を受けておらず、それで一巡からも潜り抜けていることができていたのかもしれない…ということはよく言われていますが。
ジョジョ本編ではありませんが、完全にパラレルワールドが描かれている(一巡が繰り替えされつづけ、もはや何巡にも突入してしまっている)スピンオフ作品『JORGE JOESTAR』では第5部のジョルノはゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力で確か自身の死を無効にして一巡を乗り越え続けているんだったっけか。
もしかしたらThe JOJO Landsに登場するのは岸辺露伴だけでなく、これからジョジョの過去の部のキャラも登場するかもね?
(ん~あんまりまとまりのない考察になってしまったかも、すみません)
(『岸辺露伴は動かない』の第2巻に収録されている「望月家のお月見」のエピソードにも、トニオさんらしき存在が登場しています。セリフなどはないし、顔も出ていませんが)
以下はまだ単行本化されていない『岸辺露伴は動かない』のエピソードについてです。
バキンちゃんも第9部に登場していましたね❤
バキンちゃんが初登場する「ホットサマー・マーサ」はすでに実写化済み。
漫画でもバキンちゃんが登場するのは「ホットサマー・マーサ」の1回こっきりなのかと思いきや、まさか続けて登場してくれるとは…(可愛いので大歓迎です)
実写版の露伴先生(つまり高橋一生氏)のフィギュア化が決定しました!
こちら、想像以上に良くできていると思うのですが…!😂