『南国少年パプワくん』の作者として知られ、現在でもTwitterなどでご自身の作品のキャラやドラクエ4コマ、鬼滅の刃のイラストもUPして我々を楽しませてくださっている柴田亜美先生。
そんな柴田先生が、日本テレビ系のバラエティ番組「上田と女が吠える夜」2022年8月3日放送分にご出演されました。
現在は画家としても活躍していると紹介された柴田先生は、なんと「上田と女が吠える夜」の過去の放送で街頭インタビューを受けていたことが明らかにされました。
スタッフから「どういう告白をされた」かを聞かれた柴田先生は、
「『君のことがずっと7番目に好きだった』と言われたことがある」
とその街頭インタビューで回答。
その答えが気に入られて、「こちらで詳しいお話を…」とそのままベンチに案内されたとお話されていました(笑)
他には締め切り前に有毒であるザクロの皮をかじり、体が麻痺して倒れたまま10時間ほど動けなくなった話や、『パプワくん』が雑誌で連載している最中に婚約破棄されたエピソードを打ち明けてくれました。
柴田先生が『パプワくん』連載中に婚約を破棄された話
柴田先生には『パプワくん』の連載前から結婚を約束していた男の人がいたため、元々は『パプワくん』は全1巻で終了させる予定だったそうです。
ところが『パプワくん』の2話目を描いている時に、柴田先生は元婚約相手が最近デートをしてくれないことについて疑問を持ち始めます。
ところがある日、柴田先生は駅で元婚約相手が他の女性といるところを目撃。
元男性相手は、ずっと浮気をしていたのです。
速攻で「三者面談」に挑みましたが、元婚約相手は浮気相手の方に本気になってしまっていたとのことです…。
こうして結婚が破綻してしまった柴田先生は、それでも漫画の執筆を続けましたが、『パプワくん』の2話目でタンノくんの「煮て良し 焼いて良し でもタタキだけはいやッ!」というギャグを大号泣しながら描かれたそう。
結局婚約がご破算になった柴田先生ですが、その後『パプワくん』はアニメ化、そして現在に至るとのこと。
上田さんや周りのゲストの方から「結果的には良かった」と声をかけられていましたが、「そういうことにしましょう」と複雑そうにでも笑って返す柴田先生には大人の女性の表情を私は感じました。
柴田亜美先生はどんな漫画を描いているの?『パプワくん』の他もご紹介!
柴田亜美先生こと通称アーミン先生は、代表作である『南国少年パプワくん』以外にもたくさんの漫画をこれまで描かれており、そのすべてが魅力的な作品ばかりですよ!
アーミン先生の豊かな発想力をもって描かれる作品は一度ハマるとなかなか抜け出せないほど楽しいですよ~。
以下、ネタバレなしでいくつか作品を紹介させて頂きますので、是非柴田先生の作品を手に取ってみてくださいね!
南国少年パプワくん
殺し屋軍団「ガンマ団」から「青の秘石」を持って逃げ出した青年「シンタロー」が流れ着いたのは妙な生物(ナマモノ)だらけの島だった!
島でで唯一の人間であるパプワやテンションの高いナマモノたちに振り回される日々を送るシンタロー…しかも、ガンマ団からは刺客がくるので戦わなきゃならないし。
序盤はギャグ漫画ですが、物語が進むにつれて謎の青と赤の秘石と、それにまつわる一族についてやシンタローの出生についてなどといった壮大な展開が繰り広げられます。
「『パプワくん』って最初から最後まで一貫してギャグまんがじゃないの?」と思われている方も多いと思うのですが、ここから他の柴田先生の漫画へとつながっていく作品でもあったりしますので、歯ごたえのある漫画を読みたいと思っている方にも是非再読して頂きたいです!
アニメOPの「んばば・ラブソング」、EDの「もしかすっとナンセンス」「気分はパプワ晴れ」もぜ~んぶ収録!
影山ヒロノブさんがシンタローの心情を歌う楽曲群もとても良いです。
柴田先生が作詞して堀江美都子さんが歌い上げる「僕らの島」は『パプワくん』の物語の神秘的な部分現わされており、聴いていてとても心地よいです。
くり子ちゃんが歌唱する「メリークリスマス、パプワさま!」の歌詞の一節の「一つの布団に枕が二つ」の部分にはド肝を抜かれました(笑)
(漫画の中でもありましたけどね)
PAPUWA
『南国少年パプワくん』には続編があることを知らない方もいるのではないでしょうか。
それがこの『PAPUWA』で、『パプワくん』の最終回からつながっている、完全な続編です。
『パプワくん』の時はあの立ち位置だったキャラが『PAPUWA』ではこんな風に…!と驚かされる部分も含めて楽しんで欲しいです。
キレッキレのギャグも健在ですよ
この作品から出て来る新キャラもアリ。
新選組をモチーフにした「心戦組」なるメンバーも登場しますよ。
なお、『PAPUWA』もアニメ化されています。
こちらのBlu-ray BOXでは『パプワくん』と『PAPUWA』の両方が収録されています。
出血ものの大サービスで、鼻血ブースケもビックリですね。
『南国少年パプワくん』も『PAPUWA』も見放題で視聴が可能です。
自由人HERO(フリーマンヒーロー)
『月刊少年ジャンプ』にて連載されていた作品です。
連載当初は6歳で結婚したヒーローとミィちゃんというような、ほのぼのとした1話完結ものでしたが(なのでコミックスの表紙の人物の背後はハートのイメージ)でしたが、物語が進むにつれバリバリのアクション漫画に。
見ごたえあるバトルシーンが痛快なのに加え、シリアスな展開もあり。
私ごとですが「海人編」のラストは鳥肌が立つほど感動しました。
『パプワくん』と同じ名前のキャラも登場したりして、想像力を掻き立ててくれます。
考察好きにもたまらない作品。
未来少年チャンネル5
『パプワくん』の未来の世界を描かれたといわれている、本格的なSF作品です。
なので『パプワくん』に登場したキャラも出て来たりしますが、「こんな未来になぜこのキャラが」などと考察しながら読み進めるのが楽しいです。
私は柴田先生の著作の中ではこの『チャンネル5』が一番好きです。もちろん他の漫画も全て好きなのですがね。
舞台は残念ながら理想的には進化しなかった世界で、人類二十歳までしか生きることができなくなっていました。
残念なのは、この『チャンネル5』は未完のまま話が途切れていること…。
過去に先生がご自身のブログで「『チャンネル5』はあと10年漫画家を続けられたら続きを描きたい」とおっしゃっていたこと、私はきっちりと覚えていますからね…(笑)
ジバクくん
こちらもアニメ化された作品。
ピンク(キャラの名前)がかわいいので2巻のパッケージをピックアップしてみました(笑)
このピンクの横の少年の声優さんが神谷浩史さんだったりと、声優さんも豪華です。
(ピンクは川上とも子さん)
GC(グレートチャイルド)の一人である爆が戦いの中で成長し、やがては自分の出生と向き合うという、実に少年漫画している作品。
12人いるGCや他の魅力的なキャラから絶対「推し」が見つかるはず。
それはGC一人につき一体ついてくるピンクのナマモノ「ジバクくん」の中にもね…。
(ピンクのボディを基調としますが、みなそれぞれの個性が強い…w)
あやかし天馬、カミヨミ
『あやかし天馬』は月刊少年ジャンプに連載された柴田先生による妖怪漫画。
『あやかし天馬』からキャラクターを流用された新たな物の怪作品が『カミヨミ』です。
同じ名のキャラが登場しますが時代設定は異なっており、『あやかし天馬』は(連載当時の平成の)現代で、『カミヨミ』は明治時代。
『カミヨミ』は『月刊Gファンタジー』に連載された作品で、物の怪とのバトルがシリアスに描かれているなか、非常に華やかさも感じ取ることができます。
『カミヨミ』には『ジバクくん』からも流用されているキャラがいたりして、読みごたえがあることには違いありません。
アーミン作品は多数電子書籍化されていますが、なぜか『あやかし天馬』と『カミヨミ』は2022年8月4日現在配信されていないようなのが残念…是非いつかは。
アーミン先生の作品は多数電子書籍配信中です。
その他
柴田先生は実録作品でもいくつか書籍を発表されています。
こちらは女性必見のダイエット成功の記録作品。
『緊急出動(スクランブル)すずめちゃん!』は少女漫画雑誌『なかよし』に連載された作品。
セーラームーンやプリキュアや東京ミュウミュウ同様に、女の子が変身して戦う漫画です。
126億円かけて体を改造されたすずめちゃんの「あたし高くてよッ♡」というキメ台詞がイカす(名言!)
まとめ
ここまで柴田先生の作品をご紹介させて頂きましたが、本当にまだまだ一部にすぎません。
電子書籍の配信がされておらず尚且つ紙の書籍も絶版なために紹介できなかった作品もいくつもあります…。
『Gセン場のアーミン』や『ジャングル少年ジャン ドッキンばぐばぐアニマル』(現在も「週刊ファミ通」にて『ドギばぐ』のタイトルで不定期連載中…のはず)は柴田先生がゲーム業界へ文字通り体当たりして話を聞きにいくレポート漫画で、ゲーム界の歴史的参考資料にも値する作品だと思いますよ。
この記事が柴田先生の作品世界へと触れるきっかけになることが出来れば幸いです。
ここまでご覧頂き、誠にありがとうございました!