スタジオジブリの代表取締役プロデューサーである鈴木敏夫氏が執筆された書籍『歳月』を読みました。
特に興味深かった部分の感想をアウトプットを兼ねて書き出したいと思います。
以下、『歳月』のネタバレがございますのでご注意くださいませ。
鈴木敏夫氏と滝沢カレン
「カレンちゃん」(注:鈴木氏は滝沢さんのことをこう呼んでいる)との出会いは神田松之丞さんの真打昇進、伯山襲名お披露目パーティの席で。
祝辞で何を話そうか悩んでいた鈴木氏は、同じテーブルの席になった滝沢さんの話をすることに決める。
(ガチで実行された伯山氏は、ついに途中で「もういい」と止めに入ったとのこと。)
「カレンちゃん」とはLINEの交換もしたかったが「グッと我慢」されたそうです。
後日、番組のスタッフから滝沢さんへの誕生日祝いの言葉を頼まれ、鈴木氏は筆で手のひらに「ハッピーバースデー!I love you!」と書いた。
「手のひらをゆっくり回せばこの文字が見えるという趣向」なのだそうですが、この一文がよくわからなくて…。
滝沢さんの手に書いたのか、鈴木氏の手に書いたのかが不明なんですよ。状況がよくわからんです。
鈴木氏とあいみょん
あいみょんの方から鈴木氏のラジオ番組「ジブリ汗まみれに出演したい」とオファーがあった。
鈴木氏はあいみょん氏の楽曲「○○ちゃん」の歌詞「私のどこがダメですか?」というフレーズにガーンときたそう。
(私には「このフレーズのどこが(そこまで)いいですか?」って感じなんですが)
そのため、宮﨑吾朗氏の『アーヤと魔女』にはこの言葉がキャッチコピーに使用されている。
あいみょんと対面した日にこのことを伝えると、鈴木氏は彼女に「一目惚れ」し、心からかわいいと思ったとのこと。
その夜、鈴木氏は『かぐや姫の物語』が好きだと言っていたあいみょん氏扮する姫が月からやってくる夢を見たという…。
そ、そんな都合のいい話があんのかーい☝💦
(余談ですが、同じスピッツファンなので、私はあいみょん氏が苦手です。
スピッツと同じ番組に出演した時などにアピールがウザイ たぶん他の多くのスピッツファンも同じことを考えているはず)
『君たちはどう生きるか』の宣伝がなかった理由!
『君たちはどう生きるか』の宣伝がなかった理由は、この本のあとがきにて鈴木氏自ら触れられています。
それはズバリ、「これまで繰り広げてきた宣伝をやめると一体何が起こるのか」と考えたからだそう。
こんなことを本当にしてもいいのかと、鈴木氏自身も体が震えたとのこと。
「東宝の偉い人」たちと何度も行われた話し合いの中では、空気が重くなったこともあったという。
宣伝を行わないことは、鈴木氏にとって「最後の賭け」だそうで、これまで自分がやってきたことを「否定して肯定し、肯定して否定する」ことが鈴木氏のやり方だそうで…。
(すみません、私が凡人のせいなのか、よくわかりません。)
宮﨑駿氏は、鈴木氏の博奕が「凶と出るか吉と出るか」という反応で、鈴木氏のやり方を支持すると言ってくれたとのこと。
後に「宣伝してくれ!」という心の叫びのようなものが世に出回ってませんでしたっけ…。
要するに『君たちはどう生きるか』の宣伝が行われなかったのは、鈴木氏の「おもいつき」であったということになるのでしょうか…。
『忍たま乱太郎』の学園長先生かな?
(よく「思いつき」で行動を起こしては忍術学園中を巻き込んでいるため)
『忍たま乱太郎』の原作『落第忍者乱太郎』)は子供向けと思うなかれ、作者さんによる忍術の知識とかがガチでめちゃくちゃ面白いですよ。
私はむしろ大人になってからドハマりしました。
2023年11月2日をもってスタジオジブリの公式Xの運用が終了となりましたが、こちらは元々『君たちはどう生きるか』のプロモーション目的だったそう。
こちらだけが『君たちはどう生きるか』の宣伝だったことになると思うのですが、これは宣伝を出したいスタッフの苦肉の策だったのかもしれません。
そうだ、あとがきの謝辞にカンヤダ氏の名前は特になかったです。
漫画の「君たちはどう生きるか」も読んだのですが、「コペルくん…見損なったぞ…」というのが私の素直な感想です😂