ホールアースカタログの内容はどんなものであるのか? | コーヒーガムとイチゴのケーキ
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ホールアースカタログの内容はどんなものなのか

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私自身も、その存在を知って以来、中にはどんなことが書かれているのかずっと気になっていた「ホールアースカタログ」。

2022年11月に放送され、ホールアースカタログの中身について触れていたNHKの番組『映像の世紀バタフライエフェクト「世界を変えた”愚か者”フラーとジョブス』がとても興味深かったのでまとめさせて頂きました。

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Stay hungry.Stay foolish.(ハングリーであれ 愚かであれ)

「Stay hungry.Stay foolish.(ハングリーであれ 愚かであれ)」は、2005年6月にスタンフォード大学の卒業式に招かれたスティーブ・ジョブスが卒業生たちに贈った言葉。

この言葉は、ホールアースカタログの最終号の裏表紙に掲載されていた言葉でした。

ジョブスは10代の頃にホールアースカタログと出会い、いつも持ち歩いていたそうです。

ホールアースカタログに掲載されていた内容とは?

1960年代のアメリカには、ベトナム戦争や大量消費を続ける社会に反発し、「ラブ&ピース」を掲げるヒッピーが出現していました。

ホールアースカタログはそんなヒッピーがバイブルとしていた本で、日本語に訳すと「全地球カタログ」。

1968年から年2回のペースで発行され、多い時には数100ページもの厚さにも及びました。

掲載される商品は、環境と調和した新たな生き方に役に立ち、それでいてクールな道具

それらがホールアースカタログの中身だったのです。

バックミン・フラー

ホールアースカタログは、「最小のもので最大をこなす」ことを訴えたバックミン・フラーの思想から生まれたものでした。

フラーは「ジオデシックドーム」で知られる世界的建築家。

ジオデシック・ドーム – Wikipedia

ヒッピーにとって、「宇宙船地球号」を唱え人類と環境の調和を訴えるフラーはカリスマ的存在であり、ホールアースカタログにも「ジオデシックドームの建て方」が掲載されました。

手軽で丈夫に作ることの出来るジオデシック・ドームは、各地のヒッピー・コミュニティで盛んに建てられたとのことです。

ホールアースカタログの終焉とその後

ホールアースカタログは250万部ものベストセラーになったが、だが、ヒッピーカルチャーが下火となり、1971年に定期刊行は終了。

廃刊を記念して開かれたイベントでは、「カタログの売上金である2万ドルをユニークな使い道を発表した者に譲る」アイデアが募られました。

そこで「100ドル札なんか燃やしてしまおう」というアイデアを出したのが、兵役を拒否して世界を放浪してきたフレッド・ムーアという男性でした。

かくしてムーアに金が与えられることになりましたが、結局ムーアがそれを燃やすことはありませんでした。

ムーアはイベントの4年後に、その金であるクラブを作りました。

クラブの名前は「ホームブリューコンピュータークラブ」といい、コンピューター愛好家たちが情報とアイデアを無償で交換する場でした。

そして、ここに参加していた若者こそが、大学を中退したスティーブ・ジョブスだったのです。

スティーブ・ジョブズ 1巻(ebook jpan)

まとめ

私自身も、その存在を知って以来、「ホールアースカタログ」の中にはどんなことが書かれているのかずっと気になっていたので、一部でも内容を知ることが出来て嬉しかったです。

ホールアースカタログの背景にあるヒッピーの存在や終焉、その後もとても興味深いものでしたね。

それでは、ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

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