ジャンプ+(ジャンププラス)で連載されていた大石浩二先生著『トマトイプーのリコピン』最終10巻を読んだ感想です。
以下、『トマトイプーのリコピン』終盤に明かされる大きな設定のネタバレがございますのでご注意くださいね。
『トマトイプーのリコピン』最終巻(10巻)の感想!
「キュートピア」に隠された深すぎる謎
最終巻で特に印象深かったのが、リコピンたちの住む「キュートピア」についての謎が明かされていることでした。
結論からいうとキュートピアはパラレルワールドであり、そこでは人類ははるか昔に滅びた世界であるという。なんと…。
さらにすごいのは、キュートピアは紛れもなく地球の日本であること。
(キュートピアのハニトー地区は東京の千代田区の地形と一致する。)
ヒロインめめちゃんのママである音世は、大きな事故をきっかけにパラレルワールドに干渉することができるようになり、その世界のひとつがキュートピアであったというわけです。
(多次元世界において、キュートピアのような世界に進化した地球もあり、そこに音世は足を踏み入れることができた)
音世は楽しすぎるこの世界をどうしても見せたくて、キュートピアにたどり着くことができる髪留めを14歳の誕生日に娘であるめめちゃんにあげたのでした。
そしてその結果、めめちゃんもまたキュートピアに訪れることができるようになったということは…言うまでもありませんね。
…う~む、普通のギャグマンガと思っていたこの作品に、こんなに深い設定が隠されていたとは😲
『トマトイプーのリコピン』最終回は?
前項目で書いた、「キュートピアはパラレルワールドの地球」であることが明かされる回は、実は『トマトイプーのリコピン』の最終回ではありません。
(最終巻である10巻に最終話付近に収録されているお話)
最終回(第159話)は、成長し大学生になっためめちゃんの姿から物語は始まります。
キュートピアに迷い込み、リコピンと出会った頃は中学生だっためめちゃんも、やがて高校生、大学生と成長するにつれ忙しくなるにつれ…キュートピアと世界が繋がらなくなってしまったと語ります…。
リコピンに会いたい…と涙を流すめめちゃんでしたが…実はこれこそが夢オチ。
次のページでは、これまで通り中学生のめめちゃんが、リコピンたちに「そういう夢を見た」ということを明かしています。
そしてラストは、ちょっと胸があたたかくなる展開もありつつ、やはり『リコピン』らしい展開で幕が降ろされるのでした。
(定番のネタもはさまれたりして🤣)
『トマトイプーのリコピン』の今後は?
あとがきにて、作者の大石先生によれば、『リコピン』は「無限に描くことができる世界」であるということ。
今後も機会さえあれば描いていきたいとし、興味のあるメディアを「ゆる募」されていました。
これは…!本当に機会があれば、アニメ化も夢ではないかもしれませんね!
(クラファンとかで達成できるのでは?)
『トマトイプーのリコピン』の今後にも期待大です!
とりあえずは作者の大石浩二先生、7年に渡る長期連載お疲れ様でした!