※この記事は2022年12月に、正式にジョジョ第9部の連載開始が発表される以前に書いたものです。
『ジョジョの奇妙な冒険』第8部『ジョジョリオン』が完結してもう1年近くが経とうとするのでしょうか…時の流れはキング・クリムゾンに吹き飛ばされたかのように、メイド・イン・ヘブンに加速されたかのように速いものです。
第8部の簡潔に余韻を感じつつも、『ジョジョ』第9部を楽しみに待ちわびるこの頃…。
ネット上でも、「第9部はどんな風になるかな?」と、とても多くの人が予測を立てていて、どの意見もすごく面白いです。皆さん、想像力がすごいな~。
そこで今回は、そんな第9部の予測に便乗して、私もちょいと考えを述べさせていただけたらなァと思いました。
どうか最後までお付き合いして頂ければ嬉しいです!
【警告】
これより先は(『ジョジョ』シリーズのネタバレがあるので、困る方は)
読んではいけない
…(笑)
第9部の舞台となる場所はどこ?
荒木先生は非常にリアリティを大事にされる方なので、各部を執筆される前には取材を行っているそうです。
【ジョジョ】地球の歩き方が良本すぎたので見どころを紹介させて欲しい!
興味深いエピソードとして、第7部の執筆時のことであると思うのですが、「旅」をテーマにするにあたり、「人間は3日歩いたらどんな心理になるのだろう」と思って実際に世界遺産の熊野古道を歩いてみたと、インタビューでおっしゃられていました。
(インタビューが掲載されていたのは『新版×××HOLiC読本』という本の中での、荒木先生とクランプの猫井椿先生との対談の中での発言です)
そうして歩いて3日ほど経つと、まず色々なものを捨てたくなったとのことです。
なんと、携帯すら捨てたくなった、とのことですよ。
第7部でジャイロがレースに参加する前に、荷物を必要なものと不要なものにわけている姿が描かれていましたが、こういった部分に荒木先生のその旅での実体験が活かされていたりするのかな、と考えたりもしてみるわけです。
しかし、哀しいかな、コロナというウイルスが現在の世の中に猛威をふるっている今日この頃…荒木先生もあちこち取材に足を伸ばすわけにも行かないのでは?ということが推測されます。
ましてや海外に行くなんて、ますますハードルが高いと思われます。
なので、第9部の舞台となる土地は、現在の状況を鑑みて取材に行ける身近な範囲の場所か、荒木先生がコロナの前に訪れた際の海外の体験を取り入れられて執筆される…ということが考えるられるかもしれません。
第9部の時代設定は?
過去に荒木先生がどこかで「遠い未来の話は描けない」と言われておられたと思います。
ここで言う未来とは、人と変わらぬ姿で働くロボットや人類の宇宙進出といったことを想像していた時代のものだと思うのですが、こういう「未来」が想定されていたのは1999年くらいまでのこと。
2000年代に突入しても、まるで人間と区別がつかないロボットや、人類が宇宙で暮らしてるなんて現実はないじゃ〜ん…。
2022年現在に想像できるこれから未来は、そこまで急激に今と変わることはなさそうな世界だと思うのです。
(もちろん、人それぞれ未来についてのイメージは違うと思いますが…余談ですが、ロボットや宇宙での生活の予想が打ち消された現在の子供たちはどんな未来を思い描いているのでしょうかね?)
荒木先生はこれまでの部でも、現実の年から少し未来を設定して『ジョジョ』を描かれた時もありました。
(第4部から第6部がそうで、
第4部の連載開始は1992年で作中の時代設定こそが1999年。
第5部は1995年連載の2001年の話で、第6部は2001年開始の2010年の話)
これらのことから、第9部でもし未来の時代が描かれるのであれば、「30年後が舞台だけど、あまり人々の生活様式は現実の時代(2022年)と変わらない」ということもあるかも、と思いました。
第8部も時代設定こそは2011年だけど、あっという間にそれを現実は追い越しちゃったもんなぁ…(笑)
定助たちがいるのは最終回でも2011年ということになるのでしょうか。
(それが悪いと言っているのではないですよ)
第9部でもパラレルワールドが採用されるの?
第6部のラストで地球が「一巡」してしまったため、第7部と、そして続く第8部では、それまでの『ジョジョ』のパラレルワールドが描かれていました。
第7部の主人公のジョニィは第1部のジョナサンを彷彿とさせるキャラであったり、第8部の定助は第4部の仗助と名前の漢字は異なるものの、同じ読みの名を持つキャラです。
なので、ここから続く第9部でも、これまでの『ジョジョ』に登場した誰かのパラレル的なキャラクターが出て来るのではないか、という予測はものっそネット上で飛び交ってますね。
でも…ここはあえて逆に考えるんだ
「この連続した法則に則らなくてもいい」と考えるんだ
…ジョースター卿の台詞を持ち出してまで何を言いたいかというと、もしかしたら第9部では、世界が一巡する前の時間軸でまた物語が描かれるのではないかということも考えてもよいのでは…ということです。
ちょっと大胆すぎる予想でしょうか?でも、本当にあくまで予測にすぎないので、せっかくなのであり得ない方向でも大きな仮説を立ててみようかと…。
世界が一巡しなかった場合の『ジョジョ』の世界が舞台の第9部…。
まぁ、「世界が一巡しなかった場合の」と言っている時点でもうその世界も『ジョジョ』のパラレルワールドであることに変わりはないのでしょうが。
パラレルパラレル言わせてもらっていますが、『姫ちゃんのリボン』じゃあなくて
第6部の結末も、荒木飛呂彦先生のおっしゃるところによると『ジョジョ』の世界のパラレルワールドの一部にすぎないとのことらしいですね。
承太郎たちの体が朽ちていくという、見ていて辛すぎる展開も、アイリンたちの登場するパラレルワールドが出て来るあの結末を想定していたからこそ書くことが出来たと。(要出典 笑)
なので、『ジョジョ』で世界が一巡する前の時間軸に戻って第9部の物語は繰り広げられるパラレルワールド的なものもいかがかな~と考えてみました。
姫ちゃんのリボン 1巻(『姫ちゃんのリボン』も名作ですよ、あたしゃ作者の水沢めぐみ先生自体のファンです)
姫ちゃんのリボン 短編集
ここ何年か前に出た、新作の短編ばかり集められた作品集です~。
第9部を(仮)タイトルから予測してみる
あくまで第9部のものとして現在発表されている『JOJOLANDS』は仮タイトルなわけでして…
第8部『ジョジョリオン』の際には『ジョジョメノン』というタイトルの候補もあったとおっしゃられており、その際に「ジョジョの新作だとわかってもらえればそれでよい」とも発言されていました。
JOJOmenon (集英社ムック)
「ジョジョの新作だとわかってもらえればそれでよい」という発言は『ジョジョベラー』に付属の『ヒストリー』という本から。
JOJOVELLER完全限定版 (マルチメディア)
『LAND』に町という意味も含まれたりしないかな?とも思ったのですが、「町」はタウンですね(お~はずかし)。
『ジョジョタウン』も過去のタイトル候補にあったんだっけ、「どこかの通販サイトみたい」であると、上にも出た『ジョメノン』のムックの中でツッコまれていました。
(それが元かは定かではないですが、実際に通販の『ジョジョタウン』が実写ドラマ『岸辺露伴は動かない』に出てきたりもしてましたね)
「町」という意味でも可能なら、『杜王「町」』、ということで、別に連続して杜王町が物語の舞台にならない、なってはいけなくもないんですよね。
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版 1巻
第8部『ジョジョリオン』の連載開始時はどうだった?
私が『ジョジョ』にハマったのは第8部の連載中でしたので(救心を飲んでる岩人間が出てきたあたりだったかなぁ)、「前の部が終わってから、次の部が始まる間」という期間を経験したことに関しては未体験です。
なので、「第7部が終わった時、第8部が始まるまでの期間はどんな感じだったんだ?」と気になったので少し調べてみました。
…そしたらば、第7部の時はその最終回掲載と同時に『ジョジョリオン』というタイトルや、定助とソフト&ウェットのビジュアルがババァン!とすでに明かされた予告が載っていたようですね?
(あまり当時の様子が検索にひっかからなかったので、間違っているかもしれません)
なので、第8部については定助やソフト&ウェットちゃんの姿を見て「(第8部)はこんな内容になる」と予測を皆さん立てていました。
「(定助の)すきっ歯はバカにしたらキレるのか?」とか、面白かったですw
そうそう、舞台が杜王町であることも、この予告の時点ですでに明かされていたようですね。
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第9部とこれまでの『ジョジョ』シリーズのつながりは?
荒木先生が第8部の定助と第7部のジョニィにも血統的なつながりを設定したように、第9部でもこれまでの『ジョジョ』の部に登場したキャラと意外なところで接点がもたらされるかもしれませんね。
そもそも、『ジョジョ』はジョースター家の血統が続く物語なので…でも、定助とジョニィに血縁的なつながりがあるとは想像もしなかったなぁ、ちょっと複雑な血のつながりではありますが…。
人物のつながりだけではなく、第2部のシーザーのシャボンの「球体」という概念は第7部のジャイロの『鉄球』や、定助のおそらく『しゃぼん玉』に受け継がれているとのことです。
(『ジョジョニウム』6巻より)
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(ジョジョニウムは装丁の面で問題になっておりましたが、毎巻掲載されている荒木先生ご本人による「キャラクター秘話」はかなり読みごたえがありますよ!)
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なので、これまでの部に出てきたキーワード的なものが、第9部にも受け継がれる形で登場するかもしれませんね。
第8部の岩人間の設定など、第8部のみで終わらすのは勿体ない気がするので、第9部でもいかがでしょうか?
岩人間でなくても、また新しい人間の種類が登場するかも。究極生命体のような…?
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(カーズ様、ねんどろいど化もしていたんですね)
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第9部でDIOは登場するの?
『ジョジョ』といえば、ジョースター家ともう一つ外すことが出来ない存在が宿命の敵であるDIOです。
第8部ではDIO的な存在が影も形も登場しませんでしたー。
(他の部ではDIO本人そのものが登場しなくても、DIOの影響が感じられるストーリーにはなっていた)
第8部ではDIO様は休憩を取られていたようです…(?)目覚めのための休眠か?
では、第9部ではDIO的な存在、もしくはDIOの影響が感じられる展開が用意されるのですかね?
そもそも、ジョースター家の者は『ジョジョ』に複数いるけれど(少なくとも各部の主人公の数だけは必ずいて)、DIOという存在はDIO本人一人だもんなぁ。
そのDIOのパラレル的な存在も第7部でDioことディエゴとして登場しているし、また以降の部でさらにDIOのパラレル的存在を出そうとしても、DIO的存在が増えすぎてバーゲン状態になる可能性も…量産型DIO
いっそのこと、過去の『ジョジョ』に登場したDIOの息子(や、いるのなら娘も)のパラレル的存在が第9部では登場するのかも…。
ジョルノ以外にも、リキエルやヴェルサス、ウンガロ、そしてまんがの中では出ていないDIOのジュニアたちが…。
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 カラー版 12巻
(第6部でDIOの息子たちが登場する巻は12巻から!)
まとめ
以上ここまで、『ジョジョ』第9部の予想を好き勝手に語らせて頂きました。
個人的にはそりゃー特にお気に入りのキャラ(いわゆる『押しキャラ』)とのつながりが感じられる要素が第9部に出て来てくれると嬉しいなァと思いますが、あまりに過ぎた妄想を炸裂してサムく感じられるのもはづかしいので、このくらいで…。
ちょっとどこに書かれていたのか失念してしまったのですが(『JOJO 6251』だったかな)、第4部の連載前の構想には「死後の世界」というものがあったのではないでしたっけ。
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(『JOJO 6251』)
実際には荒木先生に馴染みがないため止めたそうですが、それくらい我々の想像できない構想を荒木先生はされているということは確かであると思います。
なので、第9部も読者の想像をはるかに超えたものを発表して、我々を楽しませてくれるでしょう!
だって、例えば第8部の定助の正体は誰か想像することが出来ました?ってくらい衝撃的なものでした。
パラダイスを…『天国の扉』をまた開いてくれるかもしれない第9部に、日々期待が加速するばかりですねっ。
ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました!
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