『JOJO magazine 2022 SPRING』(ジョジョマガジン)に掲載された『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品『無限の王』。
著者は真藤 順丈(しんどう じゅんじょう)先生。
一緒に発表された『野良犬イギー』ほど話題になっていないような気がするのは、舞台が我々にあまり馴染みのない国で、かつわかりにくい単語も多く登場するために入り込みにくいからでしょうか…。
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しかし、物語を読み進め、『無限の王』は「人知の越えた能力が波紋からスタンドへと移り変わる頃の話」であることに気付けば、そこからは一気にのめり込まずにはいられなくなるはず。
触れないでスルーするなんて、すっごくもったいないですよ!
今回はそんな「無限の王」についてご紹介させて頂きますね。
※以下からは物語のネタバレを含みますのでご注意を!
「無限の王」の時代設定はいつ?
「無限の王」の時代設定は1973年です。
『ジョジョ』第2部「戦闘潮流」は1938年の物語で、第3部「スターダストクルセイダース」が1987年なので、その中間のお話ですね。
第2部と第3部の間の物語であるのは、もちろん波紋からスタンドへと移りかわりの時期であるということに理由がありそうです。
「無限の王」に登場するジョジョキャラは?
「無限の王」には『ジョジョ』第2部から、リサリサ先生ことエリザベス・ジョースターが登場します。
リサリサ先生ですが、第2部の1938年の時に50歳くらいと漫画の中でも説明されていたため、「無限の王」の1973年の時には85歳くらいということに…!?
それでもリサリサ先生の変わることない華麗さを、物語の中で堪能して欲しいです。
果たしてリサリサ先生は、波紋による若作り…いや、アンチエイジングをやめてしまったのでしょうか?
そういったあたりのことにも、もちろん触れられていますよ♪
他に登場するジョジョキャラは、強いて言えばスピードワゴン財団の団員といったところですね。
一番最初のスタンド使い
グアテマラでリサリサが捕まえた「怪物(モンストロ)」と呼ばれる殺人鬼は、無数の蠅を操れるという謎の能力を持っていました。
そう、この怪物の能力こそが、この時点ではまだ名を付けられてもいない能力の『スタンド』ではないかと物語の中で示唆されています。
怪物の名前はファビオ・ウーフという男でした。
このファビオが、『ジョジョ』の世界の中で初めて確認されたスタンド使いということに現在のところはなるのではないでしょうか。
弓と矢
「無限の王」には、あの「弓と矢」についても物語の中に組み込まれています。
矢に貫かれてスタンド使いに目覚めたという、イザベラという少女が登場します。
イザベラのスタンド能力は、チョークで囲った部分を踏んだ人間を落とし穴に落とせるということ。
ファビオの蠅の能力もですが、イザベラのチョークの能力というのも実に面白いですね!
「無限の王」の続編は?
「無限の王」はリサリサたちが「弓と矢」を所持する謎の人物アルホーンの元へ向かうところで物語が終了しています。
また、リサリサたちの協力者であるオクタビオとホアキンという青年たちが、「自分たちも弓と矢に貫かれたらどうなるのか」という場面で幕が閉じているため、実際に彼らがスタンド使いとして目覚めたのかは不明です。
これらのように、物語が途中で終わっているということは、もしかしたら今後続きが書かれる可能性もあるということなのでしょうか…?
【※追記:ジョジョマガジン第2号で続編の「ペルー編」が発表されました!】
まとめ
「無限の王」と一緒に掲載されているインタビューによると、著者の真藤先生は「今は波紋やスタンドの新たな切り口を考え続けている」という、非常に興味深い発言をされています。
これはますます、続編に期待してもいいんじゃあないの…?
『ジョジョ』の世界を深めてくれるようなスピンオフ作品を、また是非真藤先生にも執筆して欲しいですよね♪
【※追記:ジョジョマガジン第2号で続編の「ペルー編」が発表されました。】
「ペルー編」の紹介記事はこちら。
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