アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第6部「ストーンオーシャン」38話「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」の感想です。
(地上波でずっと視聴してきた立場の観点からのものです)
以下、『ジョジョ』シリーズ全体のネタバレがあるのでご注意ください。
(もし気にかけてくださった方がおりましたら…前回の第37話は特に感想がなかったため記事にしていません)
最終話特殊OP
第6部も最終回のOP(オープニング)は特別な演出があることは先行配信(笑)勢からネタバレされてて知ってました。自己承認を埋めるためだけのネタバレ勢はファッキン!!
DIOの息子たちのシルエットが消えて、ヴェルサス推しの私はリアルで手を叩きました(嬉しくてイェイと…これだけのためにここまで見てたのかも 笑)
で、ここから第6部バージョンの承太郎がプッチに立ち向かう演出が。
『スタープラチナ・ザ・ワールド』を使って時を止めたというわけではないのかな?
そして画面には原作漫画のコマが次々と映し出される…これ、第1部のOPの冒頭でもやってたヤツや…!
それから徐倫VS『メイド・イン・ヘブン』を従えたプッチの対決シーンが挟まれた後は、第1部からの歴代ジョジョたちが流れるように登場。
この演出は実にディモールト・いい…!第6部で初めて素直に「すごい!」と思わされた気がします。
またここの歴代ジョジョたちのイラスト、美麗なんですよね…是非ここの絵を使用したグッズを販売していただきたいです。
各部特殊OP恒例のSEも入っていたのですが、入れられるタイミングの箇所が第6部では最後の部分(徐倫とプッチが戦っているとこ)しかなかったようなのでちょっと印象が薄くなってしまっているような。
EDも最終回特殊演出だったのですが、順を追ってまた後の項目で書きます。
わかりやすい「一巡」の説明
地球の「一巡」の説明がエンポリオのセリフとして追加(アニオリ)されていてわかりやすかったです~!
以下、今回の話からの引用です。
「宇宙の終わり…たしか本で読んだことがある…宇宙の終わりと始まり…!
宇宙は生まれた時から膨張を続けるけど、ある時点から縮みはじめる。
スポンジボールを握りしめるみたいに…。
限界まで縮んだところが『特異点』…それが宇宙の終わり…。
でも、そこからまたビッグバンが起こって、新しい宇宙が始まるという説がある。
ぼくたちは前の世界からそこへ来たってことか…。
同じように進化する地球の時間を猛スピードでたどって新しい2011年までたどり着いた…。
でも全員じゃあない…いないんだ…ここにお姉ちゃんたちは…いない…!」
「スポンジボール」のところで第7部のヴァレンタイン大統領のD4Cの能力を連想してしまった人も多いと思うのですが、これはアニメ化への伏線だとか思っちゃうのは考えすぎですかね?
(期待してまぁす♡まぁ、何でもかんでも伏線とかいうてたら上記の「2011年」も「やたら強調されているから第8部アニメ化の伏線!?」とかになってしまうのですが)
(ジョジョリオン文庫化しないのかな~)
DIOとプッチの求めた「天国」
アニメでは「一巡」し、「すべての者が明日起こることを知っていて覚悟ができているこの世界こそが「わたしの、そしてあのDIOが求めた『天国へ行く方法』!」であるとプッチは言っていました。
ここ、原作なら単に「これがわたしが求めたもの」で、「『メイド・イン・ヘブン』だ!」ってなってるんですよね。
ん~、これは個人的意見ですが、この結果がDIOの求めた天国とはちょっと違うような気がするのですが…たしかDIOの探していた天国は「精神の向かう場所」って本人が作中で言ってたような。
それをアニメでは、一巡してみんな覚悟することができるこの世界をDIOの天国としてしまった。これでいいのかなぁって感じです。荒木先生が「そうだよ~」などと言ってくれれば納得するのですが(笑)
解釈の仕方が第6部は人によって変わりまくるってことなのかなぁ、それでも公式のアニメなんだから、バッチリとまではいかんでもせめて「そういう解釈もアリかぁ」くらいな演出を考えてほしかったかな…。
新たな名言が爆誕
後半、ウェザーのDISCを用いて逆転一発ホームランをキめるエンポリオ(野球少年のルックをしているだけに)。
この時の、
「ぼく一人じゃあない…ぼくをここへ送り込んだ徐倫お姉ちゃんの遺志だ!ウェザーも…F・F…エルメェス、アナスイ、それに承太郎さんもだ!
みんな未来なんて知らなくても覚悟があったッ!
覚悟ができていなかったのはお前だ、プッチ!正義の道を歩むことこそ運命なんだ!」
(アニメ第38話より引用)
ここの台詞もアニオリだと思うのですが、いいじゃあないの、グッときましたねわたしゃ。
(アニオリの名言集とかも出してほしいわね)
新たな世界
ラストは原作通り、伝説のアイリンたちの場面で締めくくり。
エルメェス(仮)やアイリンたちのエンポリオへの対応が原作より若干柔らかくなっている感じ。
ここでにBGMとして通常ED(すんません、タイトル名失念)を流すのもちょ~っと違うかな~と…。EDの曲が悪いものなのではなく、雰囲気が違う気がする。
ラストへの印象がかなり変わってしまうですよ~。
最後の一枚絵には、原作では描かれていなかったF・Fも追加されてバッチリ補完されていますね。
はたしてF・Fは降ってきた雨であったのか、これからまたどこかで出会うのか…その時は普通の人間だったりするのかな?
(そもそもこのアイリンの世界にスタンドの概念は存在するのだろうか)
一枚絵、からの真のEDは第1部&第2部の時に使用されていたラウンドアバウトが…!
おおこの曲の入り方よ…!ツェペリさんの背中が見えたね。
ラウンドアバウトの原曲はたしか8分にも及ぶ大作だったので、フルで流すことで残りの尺を埋めるのかなと思ったのですが、さすがにそれはなかったです。
EDは独特なカラーを用いて、これまでの部のイメージイラストが描かれていました。
第5部は教会の前のシーンで、なんとフーゴも含めて護衛チームみんなで船に乗っている模様。
これは単に、ボスにトリッシュを渡す前のシーンとして描かれているからそうなのか、それともフーゴもブチャラティたちと共に歩むことを決めたIF(もしも)のイラストと取っていいのか…。
冷静に考えたら泳いでブチャラティたちの後を追うナランチャもここではすでに船乗っているので、やはり前者か。
まぁ、こん時のアニオリのアバッキオのセリフじゃあありませんが、「判断はそれぞれの問題だ」ってことで~。
ここ(『黄金の風』アニメ第21話の最後ら辺)のアバッキオは妙に寛大だけどフーゴとの決別で悩む人からすればかなり救済的な初便であると思います。
☆アニメ『ジョジョ』シリーズは各部絶賛配信中です~。
まとめ
6部アニメ、やっと終わった~!!これでネタバレに怯えず過ごすことができるゥ~ッって、ぶっちゃけ感動よりも開放感がすごいです。
第6部アニメの地上波放送は2022年1月8日から開始。1年以上やってたのか…この間は本当に窮屈な気持ちでいっぱいでした。
もう先行配信後の地上波とか二度とやめてくださいね…まだ完全配信限定って方が個人的にはマシです。それならちゃんとお金払って見ますから…。
あと、ジョジョに出るのが夢でした!とかいったゴリ押しもどうか控えめに~。
第6部はすっかり徐倫の声優さんのものになってしまったね…。
第6部が終わったら、次に自然と期待されるのは第7部ですが…第6部最終話のOPの原作コマの引用の演出で「ジョジョのアニメは6部までっ!」と言い切られた気がするのよね。
期待するのは先行配信と違ってタダなので、アニメになって欲しいなとは強く思っておりますが。
第6部のアニメは私は期待外れがすごかったですが、せっかくのラストに不満をこれ以上垂れ流すのもアレなので、未来(第7部アニメ化)への希望をもって『ストーンオーシャン』の感想を終わらせていただきます。チャオ!