荒木飛呂彦先生原作『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ小説『野良犬イギー』のご紹介です。小説担当は乙一先生。
『ジョジョ』第3部の主要キャラであるイギーとアヴドゥルの話。
アヴドゥルがイギーを捕まえた時のことが語られる、『ジョジョ』第3部の前日譚ですね。
※以下の項目からは『ジョジョ』第3部及び『野良犬イギー』のネタバレがあります。
『野良犬イギー』みどころ
アヴドゥルの経歴
あくまで著者の乙一先生による『ジョジョ』の解釈ですが、『ジョジョ』第3部では描かれることのなかったアヴドゥルの出自(過去)のことが書かれています。
アヴドゥルの父親は「由緒正しい家出身の次男で軍人」、母親は「占星術士」。
父親は戦で亡くなったそうですが、爆風で皆を守って散ったため、残されたのは手だけだったということですが、う~ん…(笑)
イギーの過去
イギーの過去のことも書かれていますよ。
血統書付きのイギーがどうしてひねくれた性格になったのか、その理由は元飼い主にありました。
イギーの世話係だったという女性にも注目で、イギーがコーヒーガムを好むのは彼女にも関係が?
ジョセフの登場
アヴドゥルと親しいジョセフもこの小説に登場します。
ジョセフとアヴドゥルの出会った時の話や、ジョセフのプレイボーイさについても描写がありました(笑)
なお、『ハーミットパープル』が初めてジョセフに発現した時の描写もありますよ。
第3部本編とのリンク
『野良犬イギー』は『ジョジョ』第3部の前日譚なので、ここから漫画の冒頭へとつながっていきます。
ここからあの壮大な物語が…と思うと胸が震えますね。
『ジョジョ』シリーズ(カラー版もあるよ)と『野良犬イギー』は電子書籍でも発売中です。
『ジョジョ』第5部までは31日間無料トライアルでも見放題で全話ガンガン見れます。
(第6部はポイント制)
まとめ(感想)
漫画でのイギーの登場は少し先になりますが、すでに役者はそろっていた…というのがいい感じだと思いました!
元々彼らのことは好きですが、前よりイギーちゃんやアヴドゥルのことが好きになれる作品だと思います。
興味のある方は是非『野良犬イギー』を手に取ってみてはいかがでしょうか!
『野良犬イギー』の元々の掲載は『ジョジョマガジン』
↑乙一さんの書く『ジョジョ』スピンオフ(第4部)
↑乙一さんのデビュー作品。
一人称が死体という衝撃的な小説です。
(殺害された少女が自分の死を隠されていく様子を見ている)
↑殺人容疑のある男が、盲目の女性の家に姿を隠す話。
↑短編集。『マリアの指』で「あ~、やられた~!」って感覚は多くの人に味わってもらいたいです。
↑こちらも短編集。『冷たい森の白い家』は死体で家を作る話なんですが、こういう部分がめっちゃ乙一さんだな~と。『SEVEN ROOMS』のような不思議な感覚になる読後感の作品を他に私は読んだことがないです。
↑小説ではなくエッセイなのですが、上までに紹介したようなグロい作品を書いてる人と同じ作者かと疑うほど面白いです。
「今日は3回もお風呂に入ったから、のび太くんたちにどこでもドアで乱入される確率が上がった」とか、「MP3とは後1回ホイミが使える状態である」とか、抱腹絶倒ものです。
この発想力はやっぱり天才だな~。